今注目の町おこし・地域イベント3選

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ryusei

「町おこし」「地域創生」という言葉が世に浸透してきている昨今、全国各地で町おこしイベントや地域イベントが開催されています。しかし、いくらイベント当日が盛り上がっても、それだけでは「成功」とはいえません。地域イベントを有意義なものにするためには、イベント当日に人を集めて盛り上げることはもちろん、その後の売上や人口増加につなげることが大事になってきます。今回は、そういった意味で「成功」した、注目の地域イベントを紹介したいと思います。

商店街リアル謎解きゲーム

【画像引用元】
・志布志謎解きポスター
NAZO×NAZO劇団
https://nazoxnazo.com/shibushi/

珍しい地名で有名な、鹿児島県“志布志市志布志町志布志(しぶしししぶしちょうしぶし)”で行われたリアル謎解きゲームです。イベント当日の参加者は約500人。同市が主催する音楽フェス『424Fes』と合同で行われたこともあり、年代問わず多くの方が集まりました。

謎解きファンは約500万人

日本全国には、リアル謎解きゲームのファンが約500万人ほどいるといわれています。あちこちで開催されるリアル謎解きゲームが、非常に多くの参加者を集めているのがその証拠。地域の魅力を訴えるだけではなかなか惹きつけられない層の人々にも、「謎解き」というきっかけからアプローチできるのがこのイベントの特色です。

地域をテーマパークに!

リアル謎解きゲーム最大の利点は、その地域全体をまるでテーマパークのように使えること。音楽フェスなどのイベントでは、会場から離れた町の中や商店街まで足を運んでくれる参加者は多くありません。リアル謎解きゲームでは、謎解きのヒントを設置するなどして導線を作り、観光客の誘導が難しいスポットにも参加者を誘導することができます。

夢中で楽しめるような物語づくり

謎解きをきっかけに参加者に地域を回遊してもらい、地域の魅力を知ってもらうのに効果的なリアル謎解きゲーム。しかし、イベントを成功させるためには「謎解き」自体のクオリティも重要になってきます。参加者が夢中になって地域を探索したくなるような物語づくり、その物語の役者となるスタッフの対応、その地域ならではの特色を盛り込んだ謎づくりなど、イベントを成功させるためには様々な施策が必要です。志布志市は、その後も同様のリアル謎解きゲーム『ししまるをさがせ!』や、宝探しイベント『志の布を探せ!』を開催するなど、謎解きの町としてのブランディングに成功しています。

奇妙な街からの脱出〜ししまるを探しだせ!〜 特設サイト:https://nazoxnazo.com/shibushi/

島根県出雲市 まちあそび人生ゲーム

【画像引用元】
・出雲まちあそび人生ゲーム
Honda Smile Mission(facebook)

1968年に発売されて以降、アナログボードゲームの定番として愛されてきた『人生ゲーム』。島根県出雲市で行われた『まちあそび人生ゲーム』は、この『人生ゲーム』を商店街丸ごと使ってやってしまおう!というイベントです。

みんな知ってる「人生ゲーム」

『人生ゲーム』は、発売から50年の歴史を持つロングセラー商品。今なお幅広い年代の男女に親しまれているゲームです。子どものころ、人生ゲームで遊んだ経験がある方も多いのではないでしょうか。知名度の高い『人生ゲーム』をイベントの核にすることで、幅広い年代を呼び込むことができます。

入ってみないと分からない商店街の魅力に気づいてもらう

『まちあそび人生ゲーム』の参加者は、ゲーム内通貨『縁(えん)』を持って商店街の店を回り、ミニゲームなどのイベントを通して通貨を増やしていきます。このシステム上、「参加者は必ず店内に入る」ことになるのが大きなポイント。「こんなものが買えるんだ」「いい雰囲気のお店だな」という、入ってみないと分からない商店街の魅力に気づいてもらうことができます。

商店街を根本から元気に

『まちあそび人生ゲーム』の開催は、単に多くの参加者を集めただけではありませんでした。新規客の来店が多くあったことを受けて、商店街に店を構える店主たちが商品の売り出し方などを見直すきっかけになったのです。その結果、商店街の売上が増加し、その後の観光産業の活性化にもつながりました。

南は佐賀、北はなんと北海道からと、かなり遠方からの参加者も集めた出雲市の『まちあそび人生ゲーム』。商店街の人たちが地域創生への高い意識を持つことにもつながるため、商店街を中心とした町おこしにはピッタリのイベントと言えるでしょう。

NPO法人出雲まちあそび研究所|まちあそび人生ゲーム:http://www.machiasobi.jp/

岐阜県高山市 SATOYAMA RUN in飛騨高山

岐阜県高山市にある丹生川(にゅうかわ)地区にて行われたランイベントです。美しい田園風景の中を走り、地域の人々と触れ合うことで、日本の良さを再確認することを趣旨としています。2017年の第0回(トライアル開催)を経て2018年に開催された第1回では約550人を動員しました。

インバウンドへ向けたアプローチ

SATOYAMA RUNはインバウンド(訪日外国人)の誘致に力を入れたイベントです。参加者のうち2~3割は海外の方で、アメリカ・香港・台湾・中国などさまざまな国の方が訪れました。日本の原風景ともいえる里山の美しさを世界に向けてアピールすることで、海外からも注目を集めているイベントです。

全身で里山の魅力を堪能してもらう

コース途中に設けられたエイドステーションには、丹生川地区特産のトマトや高山名物のお菓子、昔懐かしい甘酒などを用意。さらにイベント前日に行われる前夜祭では、飛騨の地酒や飛騨牛などが振る舞われます。美しい景色を見ながら走るだけでなく、その土地の特産物を味わうことで、参加者はより里山の魅力を強く感じることができます。

SNSフォトコンテスト

SATOYAMA RUNの開催に伴って行われたSNSフォトコンテスト。イベントを楽しむ様子を参加者自身がSNSでシェアすることで、情報の拡散と知名度の向上が期待できます。こういったSNSを使った企画は、イベント参加者に「写真を撮ってコンテストに応募する」という楽しみ方を提供すると同時に、今後「参加者になるかもしれない」層に広くアプローチすることもでき、非常に効果的な施策です。

海外からの観光客誘致を重視したSATOYAMA RUN。日本の美しい田園風景を武器に国際交流を生む新しいランイベントとして、今後も注目のイベントです。

SATOYAMA RUN in 飛騨高山|里山ランニングイベント:https://satoyama-run.com

まとめ

町おこし・地域創生を行うにあたって、イベントを行って人を集めることは非常に効果的です。しかし、地域イベントの開催はあくまで“きっかけ”。当日に人がたくさん集まったからと言って、かならずしも地域の活性化につながるとは限りません。地域イベントを意味あるものにするためには、そのイベントを通じて、地域の魅力を参加者にアピールすることがなによりも重要なのです。