集落支援員の仕事内容とは?

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ryusei

限界集落つきぎ。そこで頑張っている一人の集落支援員の姿があります。
普段聞き慣れない集落支援員ですが、一体どのようなお仕事をしているのでしょうか?今日はその一日に密着してきました。

集落支援員中村さんに一日密着

西田:今回は、ここ槻木集落で【集落支援員】として活動されている中村悦郎さんに密着取材したいと思います!悦郎さん、今日はよろしくお願いします!

中村:よろしくお願いします~

西田:集落支援員って、具体的にはどんなお仕事なんですか?

中村:事務的に言えば、「行政との連絡係」「集落機能の維持」、移住希望者の方の相談に乗ったりする「移住定住の促進」あたりが主な仕事ですね。あとは、月に1度発行する【つきぎだより】を作ったりしています。

西田:公報みたいなやつですね!

西田:悦郎さんは、もともと槻木出身の方なんですよね!

中村:そうですね。槻木を出たのは18歳のとき。熊本県の労働金庫に就職するにあたって実家を出ました。その15年くらい後にいろいろ実家の事情でまた槻木に戻ってきたんです。

西田:槻木に戻られてからは、何のお仕事をしていたんですか?

中村:槻木小学校の用務員です。当時、槻木で教育長をしていた椎葉さんから熱いオファーがあって。『困っている地元を救いたい』という一心で承諾しました。

西田:用務員から集落支援員に転身したきっかけはなんだったんですか?

中村:もともと槻木には、槻木の外から来てくれた集落支援員の上治さんという方がいたんですけどね。多良木町長のバトンタッチと同時に集落支援員の方針が変わり、上治さんが槻木を去ることになったんです。

西田:そこで「我こそは!」と名乗りを上げたんですね。

中村:いや、上治さんがいなくなってすぐっていうタイミングだったのでかなり悩みました。
でも他に手を挙げる人もいなくて……。「このまま集落支援員というものがなくなったら、槻木に住む人たちの生活に支障が出るかもしれない。それなら私がやろう」と思い、最終締め切りギリギリで応募しました。

西田:なるほど、そんなドラマがあったんですね……

《電話かかってくる》

中村:あっ、ちょっとごめんなさいね

西田:??

中村:あーはい、はい!わかりました、今から向かいます~

西田:どこか行くんですか?

中村:今日は催しがあるので、その送り迎えですよ~

西田:これも集落支援員としてのお仕事ですか?

中村:まあそんな感じですね~

西田:中村タクシー……

 

《いきいき学校の会場に到着》

西田:おじいちゃんおばあちゃんがいっぱい!?これはいったい何の催しでしょう?

中村:これは【いきいき学校】といって、槻木のおじいちゃんおばあちゃんたちが集まれるような企画を定期的にやってるんです。カラオケ愛好会とか。

西田:カラオケ!楽しそう!

中村:婦人会のひとたちと協力して、ご飯も作ってみんなで食べます

《ご飯を食べ終わり 休む暇なく》

中村:今から皆さんを家までお送りします。

西田:・・・

中村:さあ行きますよ~

西田:中村さんめちゃくちゃ忙しいな~!

《全員を送り終わり》

西田:もちろん今からは一休みですよね?

中村:いいえ。いまから町の広報物を取りに役場に行きます!

西田:どひゃ~ (少し休ませて…)

中村:役場の広報を毎月2回取りにいって集落の人たちへ届けています。

《そして直ぐにつきぎへ》

西田:(どれだけ集落支援員はハードなんだ?)

西田:・・・デジャブ

西田:悦郎さん、今日は一日ありがとうございました!多忙ながらも、「槻木を支えたい!」という想いで頑張ってるのが伝わってきました。今後、槻木に対して「こうなってほしい」とか、「こうしていきたい」という想いはありますか?

中村:その場しのぎの支援かもしれないけど、私が集落支援員を担うことで少しでも槻木が活性化すれば嬉しいですね。あとはそうだなあ、槻木には和紙を作っている人やしいたけを作ってる人がいるんだけど、そういうのを外から来た人たちに経験してもらえるようにしたい。アユ釣りができるとか、竹細工ができるとか。槻木には生き物がたくさんいるから、子どもが生き物について勉強できるとかもいいかもしれない。最終的には槻木の家の一軒一軒がそういう風になって、集落全体が体験テーマパークみたいになったらいいなあ。

西田:それめっちゃ楽しそうですね!

中村:あとはアレだね、【かかしの里】を作りたい。

西田:かかしの里……?

中村:家一軒につきひとつとか、道端にかかしがぶわーっと並んでるみたいな。いいと思わない?

西田:いや普通に怖いですねそれ。

中村:いけると思うんだけどなあ~

西田:(ぜったいやめといた方がいいと思う…)

中村さんを一日密着して分かったこと。それは、集落支援員が集落住民の生活を維持するためにどれだけ大切な存在かということです。仕事が終わり疲れ果てている私をよそに、また明日の準備を始める中村さん。一日中動きまわっていたにもかかわらず、一日中笑顔が絶やすことのないその姿は、普段自己欲求を満たすことしか考えていない私にはとても眩しいものでした。