こんにちは!地域創生ディレクターのひりゅうです。
2009年、大勢の人に惜しまれながらも廃止が決まった幻の寝台列車があります。その名もはやぶさ。列車としての運行は終了してしまいましたが、現在この寝台列車は宿泊施設ブルートレインたらぎとして蘇り、再び私たちのもとに帰ってきてくれました!
この度、私はこのブルートレインたらぎに実際に宿泊をして、その魅力を確かめてきました。本記事ではその様子をお届けします!
「ブルートレインたらぎ」ってなに?
ブルートレインたらぎは、廃止が決まった日本の寝台列車「はやぶさ」を熊本県球磨地方にある多良木町が買い取り、宿泊施設としてリニューアルを施すことでつくられた、トレインホテルです。
寝台列車はやぶさは、2009年に廃止されるまで、多くの鉄道ファンから愛され続けてきました。青く塗装された車体が魅力の寝台列車は「ブルートレイン」として称され、はやぶさは日本を代表する寝台特急として君臨し続けました。
そんな憧れの寝台列車はやぶさに乗車し、当時のレトロな雰囲気を楽しみながら宿泊をすることができるブルートレインたらぎは、今では鉄道ファンだけにとどまらず多くの観光客から注目を集めています。
下記はブルートレインたらぎの基本情報です。
名前 | ブルートレインたらぎ |
---|---|
住所 | 熊本県球磨郡多良木町大字多良木1543‐2 |
部屋タイプ | 開放型タイプ(ベッド30台) 個室タイプ(18部屋) |
料金 | ~3,140円(一人当たり) |
チェックイン チェックアウト |
チェックイン 14:00~21:00 チェックアウト 7:00~12:00 |
設備 | Wi-fiあり ロッカー、キッチン、アメニティ、風呂/シャワーなし ※共用の電子レンジあり ※無料で近くの銭湯を利用可 |
その他 | レンタサイクルの貸し出しあり(1日300円) |
連絡先 | 0966-42-1120 |
公式サイトURL | https://www.bluetrain-taragi.com/ |
アクセスは以下の通りです。
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ブルートレインたらぎに宿泊してみました!
調べを進めていくうちに、ブルートレインたらぎの魅力にのめりこんでしまっている自分がいることに気が付きました。そこで今回、私は実際にブルートレインたらぎに宿泊をしてみました!ここからはその様子をご紹介していきます。
ブルートレインたらぎに到着!
熊本県南部に位置する人吉市からさらに車で40分ほど進んだ先に、目的地「ブルートレインたらぎ」を発見しました。きれいな青色で塗装が施された車体は遠くからでも非常に目立っており、存在感を放っていました。
実際に近づいて見てみると、やはり見事な迫力。線路の上にたたずんでいるブルートレインたらぎを見ると、今にでも以前のように勢いよく走り出してしまうのではないか?と感じさせるくらい力強さを持っていました。
動くはずのない列車の近くには、かつての行先標と思われる看板が。寝台列車はやぶさは、九州から東京をつなぐ列車だったみたいです。
圧巻の車内!当時と変わらない設備で、レトロな雰囲気
施設内です。これがブルートレインの内部。ドアの先には、まずはフロントと飲食スペースが用意されていました。宿泊部屋の中での飲食は禁止されているので、何かを食べる時はこの場所を利用します。
フロント付近には電子レンジと給水機が用意されています。100円でコーヒーを購入することもできます。
宿泊部屋までの通路には、かつて寝台列車として活躍していた時に使われていた、洗面所やトイレがあります。現在は別の場所に洗面所やトイレがつくられており、こちらを利用することはできません。
使えないのは少し残念でしたが、見るだけでも当時の雰囲気を強く感じ取ることができます!
こちらが現在使用できるトイレです。このトイレは宿泊施設としてリニューアルする際に新しく増設したもののようですが、外からは目立たないように作られているため、雰囲気が損なわれることはありません。
きれいに保たれているので、利用しやすいですね!
客室に広がる、古き良き昭和の世界!
宿泊部屋が用意されている車両に到着しました。ブルートレインたらぎには個室タイプと2段ベッドで構成された開放型タイプの2種類から部屋を選択することができます。今回私は個室タイプを選択しました。
部屋の内部。これが日本が誇る寝台列車の宿泊部屋!!基本的にすべての設備は当時のままだそうです。外から景色を眺められる感じも良く、この列車と共にいまにもどこかに旅立ってしまいたくなるような、そんな気持ちにさせてくれます。
枕やシーツが用意されており、寝るときになったら自分で椅子の上に敷いて寝る。まさに寝台列車の雰囲気そのままといった感じですね。
今は使用することができませんが、アラームや読書灯なども当時のままで残されています。こういった細かい設備も大切に保管されているからこそ、ブルートレインの魅力を最大限に感じることができるのだと思います。
施設の紹介はざっとこんなところになります。懐かしさを感じられる車内をしっかりと堪能したところで、そろそろブルートレインでの宿泊を満喫していきたいと思います。食事と入浴を済ませたら、シーツを敷いて床に就きます。
列車の座席に寝る形になりますので、寝心地としては「ソファベッド」に近い感覚です。ホテルのベッドとは異なりますが、レトロな雰囲気も相まってとても気持ちがよく、リラックスすることができます。読書をしながら寝ようと思っていましたが、いつの間にか爆睡してしまっていました。
ブルートレインたらぎの体験レビューは以上になります。私の語調からわかっていただけたかもしれませんが、1泊宿泊しただけで私は「ブルートレインたらぎ」の虜になってしまいました。シンプルな宿泊施設ですが、ロマンが満載のブルートレインたらぎ。ここで紹介している以外にも魅力はたくさんありますが、そのほかに関してはご自身の目で確かめてみてください。
宿泊に関する補足情報
上記の内容に加えて補足する情報がいくつかあるので、ご紹介していきます。
まず、ブルートレインたらぎは簡易宿泊施設であるため、高級ホテルのような充実したサービスはありません。夕食、朝食の用意はありませんし、風呂・シャワールームもありません。
ですが近隣にはおいしいご飯屋さんがいくつもありますし、お風呂に関しては徒歩数分の場所にある銭湯を無料で利用することができます。
必要最低限の宿泊サービスだからこそ、ブルートレイン独自の魅力・特徴を感じ取ることができるのかもしれません。さらに料金が最大3,140円という点も良心的。鉄道ファンが多い30代40代の方はもちろん、料金をリーズナブルに抑えたい20代の方々にも満足していただける宿泊施設であるといえます。
宿泊までの流れも、非常に簡単です。ブルートレインたらぎの公式ホームページがありますので、そちらから予約をしてください。じゃらんなどの旅行サイトでもブルートレインたらぎが取り扱われているので、そちらを活用することも可能です。
ブルートレインたらぎで宿泊をすることを考えている方は、こちらの点についても検討してみてください。
ブルートレインたらぎ周辺のおすすめ施設
最後に、施設付近の飲食店や観光スポットについて紹介していきます。ブルートレインたらぎの近くにはおいしい飲食店や魅力的な観光スポットがいくつかあります。宿泊する際には、ぜひこれらの場所も訪れてみてください!
レストラン徳丸
https://chanpon.biz/
レストラン徳丸は、九州名物ちゃんぽん、そしてカリカリでジューシーなカレーパンが有名な、多良木町で人気の飲食店です。
どのメニューもこだわりが詰まったものばかりで、多良木町を訪れたらぜひこのお店に立ち寄っていただきたいです!ただ、レストラン徳丸のちゃんぽんは普通サイズでも、一般的なラーメン屋さんの大盛以上のサイズとなっています。初めて訪れる方は、ちゃんぽんのサイズには注意してくださいね!(笑)
青蓮寺阿弥陀堂
https://www.town.taragi.lg.jp/gyousei/soshiki/syougaigakusyu/nihonisan/584.htm
多良木町はかつて相良氏によって統治されていました。そんな相良氏の第2代当主である相良頼親によって建てられたのが「青蓮寺阿弥陀堂」。鎌倉時代に建てられてから何度か改修工事は行われていますが、当時の雰囲気を今もなお受け継いでいる歴史を感じられる寺院です。
太田家住宅
https://www.town.taragi.lg.jp/gyousei/soshiki/syougaigakusyu/kunishitei/26.html
太田家住宅も、多良木町にある歴史ある観光スポットのひとつです。江戸時代後期に作られたとされるこの建物ですが、当時の多良木町は家づくりの規制が厳しく、大規模な住宅を建てることは困難だと考えられていました。そんな状況下で建てられたのが太田家住宅。
幕末には焼酎の製造も行われていたともいわれているので、球磨地域の名物「球磨焼酎」もここで作られていたのではないでしょうか。
まとめ
今回は寝台列車を活用したトレインホテル「ブルートレインたらぎ」に実際に宿泊して感じた思い、感じた魅力についてご紹介していきました。
多くの人から愛されながらも、廃止が決まった寝台列車はやぶさ。そんな貴重な列車に、再度ホテルとして宿泊することができるというのは、とても感慨深い体験でした。
施設は限りなく当時に近い状態で維持・管理されており、以前からブルートレインのファンだった方も、ブルートレインは知らないけど昔懐かしいレトロな体験に興味がある方も、どんな人でも満足することができる宿泊施設だと感じました!
この記事を読んで興味を持っていただいた方は、ぜひ一度ブルートレインたらぎを訪れてみてください!