2020年7月、熊本県を中心に全国で大きな被害が広がった豪雨災害。熊本県は現在も被災からの復興途上であり、県内の至る所で、災害の爪痕が残っている様子を確認できます。

そんな熊本県の人吉市出身タレント、内村光良さんが「復興途上のふるさとの今」を伝えようと制作した映画が今年春に公開予定です。

今回は昨年夏に熊本県の人吉球磨地方で撮影された映画『夏空ダンス』について解説します!

目次

  1. 令和2年7月豪雨とは
  2. 熊本県人吉市出身の内村光良さん
  3. 人吉球磨地方が舞台の映画『夏空ダンス』
  4. 復興途上の人吉球磨の「今」を観よう

令和2年7月豪雨とは

https://tenki.jp/forecaster/watarumatsui/2021/07/04/12996.html

災害の概要

令和2年7月3日から31日にかけて、九州地方を中心に記録的な豪雨が発生しました。その中でも熊本県を中心とする九州地方は特に被害が大きく、多数の死傷者や行方不明者が出るなど、深刻な災害となりました。

特に7月4日から7日にかけては、熊本市や荒尾市、人吉市、球磨郡などを中心に、土砂崩れや河川の氾濫による浸水被害が発生。被害範囲は広く、住宅や商業施設、農地などが被災しました。

被害の大きさ

この豪雨による被害は甚大で、死傷者・行方不明者は合わせて100人以上にのぼります。また建物の浸水被害は6000戸以上全壊・半壊も合わせて6000戸以上に及びました。

さらに交通機関も混乱し、多数の人々が孤立する事態となりました。

現在の復興状況

熊本県を襲った豪雨は大規模な災害となり、多くの方々が被災されました。

現在も一部地域での復興作業は続いており、倒壊・流失した住宅再建や生活再建に向けた作業が進められています。また、農業や商業、観光業なども被害を受けたため、これらの復興は喫緊の課題です。

一方で、地域間の差はあるものの、被災地におけるインフラの復旧は比較的進んでおり、道路や橋などの交通インフラや電気・ガス・水道などのライフラインは復旧しています。

現在も復興作業は続いており、被災された方々の生活再建や地域の復興に向けて、行政を中心に引き続き懸命に取り組んでいる現状です。

熊本県人吉市出身の内村光良さん

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内村光良さんについて

内村光良(うちむらてるよし)さんは、1964年に熊本県球磨郡上村(現在のあさぎり町)で生まれました。その後小学4年生の時に引っ越した人吉市で高校卒業まで学生時代を過ごします。

高校卒業後は映画監督を志し、横浜放送映画専門学院(現・日本映画大学)演劇科に第9期生として入学。そこで南原清隆さん、出川哲朗さん、入江雅人さんらと出会いました。

後に漫才の授業をきっかけに南原さんと「ウッチャンナンチャン」を結成し、「ショートコント」を確立するなど、コントを中心とした芸風で活躍します。現在も多くのテレビに出演しており、司会も務めるなど幅広い活躍を続けています。

人吉市とのつながり

内村さんが高校卒業まで暮らしていた人吉市には、今もご両親が暮らす実家があります。そんな内村さんは、これまでテレビなどで故郷の魅力や地元への愛を多く語っています。

さらに2019年には人吉市民栄誉賞を受賞するなど、故郷とのつながりを持ち続けています。

地元・熊本での取り組み

2017年には、前年に起きた熊本地震からの復興に取り組む熊本県を応援するため、地元での番組収録を行ったことがあります。

NHKのコント番組『LIFE!〜人生に捧げるコント〜』の特別版『LIFE!〜熊本に捧げるライブ〜』の収録が熊本学園大学で行われ、地元の人々を元気づけるイベントとなりました。

人吉球磨地方が舞台の映画『夏空ダンス』

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映画の概要

内村さんが監督と脚本を手がける短編映画『夏空ダンス』は、一昨年の豪雨で大きな被害を受けた人吉球磨地域を舞台に、プロのダンサーを目指してダンスに打ち込んむ地元の女子高校生が、夢に向かって一歩を踏み出す青春ストーリーです。

地元の期待とともに行われた撮影

映画の撮影は昨年8月の中旬~下旬にかけて行われました。撮影には市も協力し、エキストラの募集には市民らが約600人応募するなど、地元での期待も大きくなっています。

災害から2年という時が経った故郷を映像に残したいという、内村さんの想いを地元の人々も後押しします。

内村さん本人も出演

この映画で内村さんは主人公の女子高生の父親で、市役所職員として出演します。その他のキャストについてはまだ公開されていないため、続報を待ちましょう。

復興途上の人吉球磨の「今」を観よう

https://www.maseki.co.jp/news/detail?news_id=2589

今回は熊本県人吉市出身のタレント、内村光良さんが制作する映画「青空ダンス」をご紹介しました。

「故郷の今を残したい」という熱い想いで作られた映画、是非ご覧になってみてはいかがでしょうか。映画は今年春頃公開予定です。