熊本県球磨郡多良木町。南東部に広がる広大な山の中にある小さな地域「つきぎ集落」では、険しい山の環境に囲まれながらも、毎年お米作りが行われています。

山の地形は一面が平らに整っているわけではないので、それに伴い田んぼもいろいろな形をしています(三角形や台形などさまざま)。いびつな形をしているため機械を入れることが難しい田んぼも多く、そういった場所では今もなお手植えでの田植えが行われているんです!

そして、私たちはそんなつきぎ集落で毎年田植え体験をさせていただいています。

つきぎ集落で育つお米はブランド米「つきぎ米」として当サイトでも販売しているので、「お米がどんな苦労を経て商品となるのか」を知り、感謝の気持ちを持って販売活動を行うためにも、今年も田植え体験に参加させていただきました!本記事ではその様子をお届けします!

熊本の秘境で育つ天日干し米「つきぎ米」

標高の高さから生じる寒暖差、山から湧き出る新鮮な湧き水、天日干しによる乾燥工程。自然の恵みを存分に吸収した「つきぎ米」は、しっかりとしたお米のうまみ、香り高く豊かな味わいを楽しめるお米です。

つきぎ米をチェック


 

目次

  1. 田植え体験は山奥にある「つきぎ集落」で
  2. まずは「あぜ塗り」で田んぼ作りから
  3. 準備が整った田んぼで、いざ手植え体験!
  4. 広大な田んぼは土を平らにならす作業のお手伝い
  5. 田植え完了!次は稲刈りにチャレンジ!

田植え体験は山奥にある「つきぎ集落」で

田植え体験をさせていただくのは、先述のとおり熊本県球磨郡多良木町にある「つきぎ集落」という場所です。

写真に少しだけ映っていますが、田んぼの周りはあたり一面“木”です。また、写真の田んぼは比較的面積が広い土地なのですが、他の田んぼは山の地形に沿って作られているので、もっと小さかったりいびつな形をしていたりします。

そういった田んぼは手植えで苗を植えることがあるのですが、今回はその手植えを体験させていただきました!

まずは「あぜ塗り」で田んぼ作りから

今回の体験のメインは苗の手植えですが、その前にお米作りをする上で非常に大切な作業「あぜ塗り」も体験させていただきました。

あぜ塗りとは、ひび割れや損壊による水漏れを防ぐために、田んぼを囲う土の壁に田んぼの土を被せて固める作業のことを指します。

お米作りは水の量を適宜調整することがとても大切なのですが、もし田んぼの側面に穴が開いてしまいそこから水が漏れ出てしまうようなことがあれば、適切な環境でお米栽培を行うことができなくなってしまいます。

田んぼの水分を含んだ土壌を被せて乾燥させることでより頑丈な土の壁となり、栽培中の損壊のリスクを減らすことができるんです。

この単純そうに見えて非常に大事な作業もお手伝いさせていただきました。見た目以上に難しかったです。。。

準備が整った田んぼで、いざ手植え体験!

あぜ塗りを終えた後、今回田植えのご指導をしてくださる現地の方が田んぼに肥料をまき、土を耕しました。この作業は私たちは行っていませんが、これで田植えの準備がすべて整いました!早速、手植えによる田植え体験のスタートです。

手植えのやり方はいろいろな方法があるみたいですが、どの方法でやるにしても一番大切なのはまっすぐ等間隔に苗を植えること。苗の列が曲がってしまうと苗が適切に成長しなかったり、稲刈りの際に作業が大変になってしまったりと様々な弊害があるようなので、避けなければいけません。

今回は現地の方にロープを張っていただき、そのロープを目印に一直線に苗を植えていくという方法で田植えを行いました。

ロープという目印があってもまっすぐ植えるのは難しい!水を歩きながらの作業は慣れていないのですが、ここまで上手くいかないとは。。。

なんとかやり切った後の田んぼはこんな感じです。

現代は基本的には手植えで苗を植えることはないと思いますが、手植えは人数も必要ですし、体力も大事だし、まっすぐ植える技術も大切ということで、改めてとっても大変な作業だなと感じました。

広大な田んぼは土を平らにならす作業のお手伝い

広大な田んぼは機械を使って苗を植えますが、苗を植える前に耕した土を平らにならす工程が必要です。

木の板で作った昔ながらの道具で土をまっすぐにしていきます。平らにしているつもりが集中力を欠くと逆に土を取りすぎてしまい、田んぼの中にへこみが生まれてしまいます。

これも簡単そうに見えてとても難しい作業でした。しかも面積が広いので体力的にも苦しい!昔の農家さんは本当にすごいなあと改めて感心しました。

田植え完了!次は稲刈りにチャレンジ!

毎年体験させていただいている田植えですが、今年も無事完了させることができました。

何度かやらせていただいている田植えですが、いまだに難しさを感じます。ただ、おいしいお米を作るために少しでも貢献できたならとても嬉しいなと思います。

次は9月ごろに行われる稲刈りの体験です!実はこの稲刈りの方が体力的には非常に苦しいものがあるので、こちらもぜひ記事にしていきたいと思います。

今回は体験という形で私たちも田植えをさせていただきましたが、つきぎ集落では現地の方たちが丁寧に作ったブランド米「つきぎ米」をオンラインで販売しています!2025年の在庫は残りわずか(※)となっておりますので、ご興味のある方はお早めにご購入ください!

※2025年5月末時点の在庫状況です。

天日干しのブランド米「つきぎ米」