「おいしいお米が食べたい!」
こんな想いを抱く方々のために、お米農家やお米販売業者は日々おいしいブランド米の開発に熱心に取り組んでいます。
熊本県にもいくつかのお米ブランドがありますが、皆さんは知る人ぞ知る熊本発のブランド米「つきぎ米」をご存知でしょうか?
食べる人食べる人が感動の声を漏らす魅惑のブランド米。今回はそんなつきぎ米について、詳しくご紹介していきます!
目次
熊本発のブランド米「つきぎ米」とは
つきぎ米は、熊本県球磨郡多良木町の「つきぎ集落」という地域で生産されるブランド米です。品種はヒノヒカリになります。
つきぎ集落は、多良木町にある険しい山道を車で40分から50分ほど進んだ先にある、人里離れた山奥の地域。熊本県民でもこの地域のことを知っている人は少なく、そのため「秘境」と呼ばれることも多いエリアです。
山の中にあるつきぎ集落には豊かな自然環境があり、その自然は作物の栽培に大いに活かされています。つきぎ米もそのうちのひとつです。
大自然の恵みを存分に吸収し、そして現地の方々による昔から変わらない丁寧な製法により、他にはない魅力的な味わいが実現されているのが、つきぎ米の大きな特徴です。
つきぎ米のおいしさの特徴
まずはつきぎ米のおいしさの特徴をご紹介します。正直、言葉にできないような感覚的な魅力がとても強いのですが、今回はあえてそのおいしさを文章にしてわかりやすいようにお伝えしていきます。
粒に厚みがあり、お米の食感を楽しめる
つきぎ米は比較的粒が小さいお米なのですが、一方で厚みは十分にあるため、食べ応えがありお米の食感をしっかりと楽しむことができます。
噛むごとにおいしさを感じることができますが、米としての主張は強すぎないので、非常に食べやすいです。
ほどよい粘り気でずっと食べ続けられる
お米の味を評価する際に「粘り気」という指標をよく使います。この粘り気は人によって好みが分かれるもので、粘り気が強いからおいしい、少ないからおいしくないといったものではありませんが、つきぎ米の粘り気はやや少なめとなっています。
粘り気が少ないとあっさりした食べ応えとなり、飽きることがあまりない味わいになります。お米の醍醐味であるもっちりとした食感を楽しめる一方で、口当たりは軽やかで食べやすいため、どんな料理とも相性がいいです。
お米の旨味が強く、おかずなしでも食べられる
つきぎ米の品種であるヒノヒカリは、一般的には味がやや薄く、さっぱりとした味わいが特徴的だと言われています。
しかし、つきぎ米はそれとは反対にお米の旨味が強めに感じられ、他とは異なる魅力を持っています。この旨味が生まれる理由は、つきぎ米独自の生産工程にあります(独自の生産工程については後述します)。
おかずと一緒にお米を食べるのは当然おいしいですが、おかずなしでお米だけでもぱくぱくと食べ進められてしまうのが、つきぎ米の他にはない魅力です。
他ブランド米にはないつきぎ米のこだわりと栽培方法
つきぎ米が上記のような特徴を持つのは、つきぎ米が他のブランドではあまり見られない、希少な方法で栽培されているからです。ここではつきぎ米のおいしさを生み出す、独自の栽培方法やこだわりについてご紹介します。
新鮮でおいしい湧き水を使用
つきぎ集落には宮崎県の綾北川から流れてくる源流湧水があります。この湧き水は飲み水としても使用できることがわかっており(※)、不純物が少なく新鮮できれいな水となっています。
また、湧き水は基本的に温度の低い水が流れてくるのですが、温度の低い水が田んぼに流れ続けることで、真夏の灼熱の太陽に照らされる稲を適切な温度に保ってくれるため、お米の味わいが深く、おいしくなると言われています。
※:再春館製薬安心安全研究所調べ
栄養価の高い豊かな土壌で栽培
つきぎ集落の土壌は、なんと掘ると今でも縄文時代に使われていた矢じりがよく見つかります。
そんな歴史ある土壌を専門機関(※)に調査してもらったところ、つきぎ集落の土は不純物が少なく、そしてミネラルが豊富な土壌であることが分かりました。
土壌中のミネラルはお米にも吸収されるため、これがつきぎ米のおいしさに繋がっています。
※:(株)ファーミングテクノロジージャパン調べ
旨味を凝縮させる特有の寒暖差
人里離れた山奥にあるつきぎ集落は標高500m以上の場所にあり、時期によっては朝と夜の寒暖差が10℃以上になることがあります。
おいしい作物を栽培するためにはこの寒暖差が大切だと言われており、お米の栽培ももちろん例外ではありません。この寒暖差がおいしいつきぎ米の栽培に大きく貢献していると考えています。
昔ながらの丁寧な製法
つきぎ集落では、全てではありませんが、今でも機械を使わない手作業でのお米栽培が盛んに行われています。
特に刈った稲穂を食べられる状態にするために乾燥させる工程では、機械を一切使用しない「稲架掛け」という手法を今でも取り入れています。
稲架掛けを続ける理由の1つは、この方法によってお米本来のおいしさを最大限に高めることができると考えているからです。太陽の光を浴びてじっくりと乾燥させていくことで、稲穂にお米の旨味が凝縮されていき、味わいと香りがとても豊かになります。
熊本発ブランド米「つきぎ米」に懸ける想い
つきぎ米の生産地、つきぎ集落。実はこのエリアは、人口100人未満、そしてその半数以上が65歳以上という、いわゆる“限界集落”と呼ばれる地域なんです。
豊かな自然で溢れるつきぎ集落では、数十年、数百年前からおいしい農作物が盛んに栽培されていました。しかし、人口の減少が止められない今、農作物栽培をはじめとするつきぎ集落が大切にしてきた様々な文化の歴史が、終わりを迎えようとしています。
地域の人口を増やすのはそう簡単なことではありません。ですが、地域の文化を多くの人に知ってもらうことは、私たちにもできるかもしれない。その想いのもと、私たちはつきぎ集落の魅力の1つ「お米」を使い、全国の人に地域の価値、想いを届ける活動に取り組んでいます。
つきぎ米は、ただのおいしいお米ではありません。つきぎ集落の歴史や現地の方々の想いが詰まった、地域を象徴するお米です。
お米を生産する方は年々少なくなってきており、生産量が限られているため、販売価格は決して安くはありません。ですが、地域の方々の想いがこもったつきぎ米を、県内外問わず、多くの方に食べていただきたいと思っています。
つきぎ米をご購入いただいた方の声をご紹介します
とはいえ、つきぎ米はたくさんの方から「おいしい!」とのお声をいただいています。
ここではそんなありがたいお声をいくつかピックアップして、ご紹介させていただきます。
20代前半 男性
「白米の美味しさって感じられるのかなと思っていましたが、いつも食べる白米と大違いでびっくりしました。」
40代前半 女性
「口に含んで噛んだ後にしっかりと『お米の味』がします。手作りならではの美味しさでしょうね。」
70代前半 男性
「天日干しで乾燥している米作りは数少ない中で、集落全体で米作りをしているところに惹かれて買いました。」
30代前半 女性
「自分のご褒美のつもりで買いましたが、子どもたちが『美味しい!美味しい!』とぱくぱくと食べています!」
80代後半 女性
「都会に行った娘に地元の商品をプレゼントしたくて、贈りました。田舎を思い出して美味しいと大絶賛でした。」
40代前半 女性
「炊き立てほやほやのお米は、粒立ちが良かったです。自分にご褒美をあげたいときに、食べようと思います♪」
30代後半 女性
「毎日食べているお米とは違って、モチモチツヤツヤのお米でした!両親にもプレゼントしました。」
つきぎ米はオンラインショップで購入できます
今回は熊本県初のブランド米「つきぎ米」についてご紹介させていただきました。
よく見る熊本県のブランド米ランキングなどでは「森のくまさん」や「くまさんの輝き」、「三度のときめき」などのブランド米が有名ですが、ご紹介したつきぎ米は知る人ぞ知る隠れたブランド米だと言えます。
他のブランド米にはない魅力のあるお米です。この機会にぜひ食べてみてください!
今回ご紹介したつきぎ米は、現在「つきぎ集落公式オンラインショップ」にて販売しております。こちらではお米の他に、地域を象徴する「ミツマタ」という植物の枝を使ったインテリア商品「TSUKIGIみつまた」や、全国1位の賞を受賞した「TSUKIGIしいたけ」など、様々な商品を販売しています。
ぜひ他の商品もご覧いただけたらと思います!