球磨郡多良木町の中にある小さな地域「つきぎ集落」。コンビニもスーパーも何もない地域ですが、なんとつきぎ集落には食事やドリンクを楽しめる「軽喫茶」があります。その名も『つきぎの里』。
テレビや雑誌などでも取り上げられていて、週末は県外からのお客さんが殺到することもあるとか。
そんなつきぎの里の看板メニュー「鹿肉バーガー」は、衝撃のボリューム、破格のコスパ、感動の美味しさという充実の3点セットで、大人気商品だと聞きます。
今回はそんな、本当に“スゴい”つきぎの里の鹿肉バーガーを実際に食べてきたので、その様子と感想をお届けします。
※つきぎの里をよく知らない方は、まずはこちらをご覧ください!
つきぎの里の鹿肉バーガーが本当に“スゴい”
つきぎの里の鹿肉バーガーの、何がそこまで“スゴい”のか。
詳しい話は後ほどお伝えしていきますが、鹿肉バーガーには、つきぎ集落で捕獲した高品質で新鮮なジビエの肉が使われています。
つきぎの里の店長中村さんは、同じくつきぎ集落でソーセージやベーコンなどの加工肉の製造と販売を行う「ハムソーセージ工房ナカムラ」というお店も運営しています。
加工や精肉のプロフェッショナルである中村さんが、つきぎ集落の象徴でもあるジビエの味をより気軽に味わってもらいたいという想いで作ったのが、この鹿肉バーガーであり「つきぎの里」になります。
僕は既に鹿肉バーガーを何度も食べていますが、初めて食べたときは「ジビエってこんなに美味しいの?!」と常識を覆された感覚を味わったことを、今でも覚えています。本記事では僕が味わったこの感動を、出来る限りそのまま皆さんにお届けできるようにご紹介していきます。
つきぎの里に鹿肉バーガーを食べに行く!
それではここから、実際に鹿肉バーガーを食べに行った時の様子をレビュー形式でご紹介していきます。
つきぎの里に行ったことがない人は、お店までの山道を不安に感じている方も多いと思いますので、今回は球磨郡多良木町からつきぎの里への道のり、行き方についてもご紹介していきます。
つきぎの里は人里離れた山の中に
つきぎの里は、熊本県南部の「つきぎ」という小さな集落の中にあります。
見てください、この雄大な山の景色を。つきぎの里に行くためには、この山の中を40~50分ほどかけて車で移動する必要があります。
多良木町から山の中に入る道の最初に、目印となる看板があります。
山に入ってから目的地のつきぎの里までは一本道なので道に迷う心配はありませんが、ぐねぐねと曲がる山道は慣れていない方は少し怖いと感じてしまうかもしれません。
ゆっくり走っていけば大丈夫ですが、不安が大きい場合は運転に自信のある人に運転をお願いするといいでしょう。
それでは、山の中に入っていきます!
中間地点にお店の看板あり
中間地点にある槻木峠(トンネル)です。
山の入口からつきぎの里までのちょうど中間地点くらいにトンネルが現れます。ここは槻木峠(つきぎとうげ)と言われており、つきぎの里までの道のりの中で一番標高が高い場所になります。
標高は約500mほどなので、このあたりから眺める街の景色は絶景です!気持ちに余裕があれば、ぜひ見てみてください笑
ちなみに、トンネルの向こう側にはつきぎの里の手作り看板が立てられています。つきぎの里までの道のりは一本道なので、慣れない山道で途中不安になるかもしれませんが、まずはこの看板を目指してまっすぐ進みましょう。
「営業中」ののぼりが目印!つきぎの里に到着
トンネルを越えてさらにまっすぐ進んだ先に「営業中」の赤いのぼりが見えてきたら、そこがつきぎの里です!おそらく、走行時間は40~50分ほどだと思います。
※つきぎの里は基本的に土日祝のみの営業です。平日は営業中ののぼりが立っていないことがありますのでご注意ください。
お店の前に駐車場があります。混んでいるときは駐車場が一杯になってしまっていることがありますが、別の場所にも停めることができるので、その場合は脇に車を止めて、店長の中村さんに聞きに行くと丁寧に教えていただけます。
道路の側には川が流れていて、お店があるのはその川を挟んだ反対側です。架けられている橋を渡ってお店へと向かいます。
いざ、鹿肉バーガーを食べる
ということで、無事つきぎの里に到着したので、目的の鹿肉バーガーを食べていきたいと思います。
本当に美味しい鹿肉バーガーの魅力を、レビュー形式でお伝えしていきます。
注文は左奥のカウンターから
料理の注文は、向かって左側に進んだ先にある注文カウンターから行います。
正面は加工肉販売店「ハムソーセージ工房ナカムラ」の入口で、一応異なるお店になるため、注意してください。とはいえ、どちらのお店も中村さんが店長なので、正面の入口からでも注文は快く受け付けてくれます笑
雰囲気を味わうためにも、カウンターから注文してみましょう!
自然に囲まれながら料理を待つ
つきぎの里の飲食スペースは全て屋外です。つきぎ集落の大自然に囲まれながら、街では経験できない特別な食事体験を味わえるのも、つきぎの里の特徴の一つ。
料理を待っている間も、この飲食スペースで待機することになります。川のせせらぎや小鳥のさえずりを聞きながらゆったりとした時間を過ごすのは、とても気持ちがいいです。
冬の寒い時期は、中村さんが囲炉裏や焚火などを用意してくださり、暖を取れるようにしてくれます。それもまた自然に囲まれたつきぎの里ならではですね。
なんだこの迫力?!鹿肉バーガーが到着
そしてついに!待望の鹿肉バーガーが運ばれてきました!
今回注文したのは通常よりも鹿肉が一枚多く入っている「ダブルバーガー」という商品。商品が運ばれたときの、最初に視界に入った瞬間の見た目のインパクトがとてもスゴかったです。3枚のボリューミーなパテが、野菜と一緒にフカフカのバンズに挟まれていて、内容の充実さと想定外のサイズ感に驚きます。
そしてこの3枚のパテですが、肉の種類としては、下から鹿肉が2枚と、豚のベーコンとなっています。
鹿肉はつきぎ集落で鳥獣被害の対策として捕獲された鹿の肉です。いくら害を及ぼす動物だからといって、ただ殺処分するだけでは申し訳ない。ということで、丁寧にジビエのパテとして加工されたものになります。
また、ベーコンは別店舗「ハムソーセージ工房ナカムラ」の看板商品。看板なだけあって、スーパーのベーコンと比べると段違いのジューシーさと味の濃さが特徴的です。
これだけ充実した内容のハンバーガーが、なんと税込1,000円!!しかも無料でドリンクが一杯付いてきます。
正直ここまでくる道のりは楽ではありませんでしたが、このクオリティのハンバーガーがこの価格で食べられるなら、何度でも食べに行きたくなってしまいます!
ちなみに僕は既に10回以上は食べに来ています笑
ジューシーだけどくどくない!ジビエだけど臭くない!
味について解説しておきます。
ボリューム満点のパテはサイズが大きくジューシーですが、一方でくどさがほとんどないため、とても食べやすいです。
ジューシーなのにくどくない理由は、職人である中村さんが丁寧に選別、加工した「ハムソーセージ工房ナカムラ」の商品を使っているという点と、ジビエの肉に嫌な脂質がなく、食べやすい点にあります。
また、ジビエと聞いて「クセがありそう」や「臭みがありそう」とイメージする人は多いと思いますが、つきぎの里では職人によって新鮮なジビエが丁寧にさばかれているため、嫌な味は一切しません。肉の旨味がしっかりと感じられ、また醬油ベースのタレとの相性がとてもよいため、非常に食べやすいです。
ボリュームは想像以上に大きいですが、味が美味しいのでペロッと食べきってしまいました。
鹿肉バーガーでジビエの常識が変わります
今回はつきぎの里の看板メニュー、鹿肉バーガー(今回はダブルバーガー)をご紹介しました。
鹿肉や特製ベーコンは全て絶品で、しかもそれら3枚が挟まって1,000円という高コストパフォーマンス。過酷な山道を乗り越えてでも食べに来てほしい、最高のハンバーガーです!
ただ、一度食べたらファンになること間違いなしで、すぐにまたつきぎの里を訪れたくなるので、その点には注意してください。今後のスケジュールも調整していただいたうえで、ぜひ鹿肉バーガーを食べに行ってみてください!
つきぎの里 詳細情報
店名 | 鹿肉バーガー食い処 つきぎの里 |
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店長 | 中村正廣 |
住所 | 〒868‐0505 熊本県球磨郡多良木町大字槻木506 |
電話番号 | 工房:0966‐44‐1135 (不在の場合:090‐7291‐1179) |
営業時間 | 土日祝 10:00~17:00 ※平日も営業することがあります |
定休日 | 不定休 ※お電話にてお問い合わせください |
駐車場 | あり |