熊本県球磨郡多良木町の山奥にある、つきぎ集落。
ここは古くからミツマタという低木が数多く自生している地域で、今でも群生地としてミツマタが密集して自生する幻想的な空間が広がる場所です。
そしてこのミツマタは、なんと和紙や1万円札の原料として使用されている、貴重な木でもあります!ミツマタが多く自生するつきぎ集落では、昔からこの和紙作りが盛んに行われてきました。
今回はそんな和紙作りの行程である紙漉きを、つきぎ集落で体験させていただきました!
今回紙漉き体験の機会をご提供くださったのは、和紙をはじめとするミツマタを使った加工品を作り続ける、和紙職人の椎葉さん。地元の小学校の卒業証書としてご自身の和紙を提供されていたり、様々なアーティストやイベントなどの要望で和紙を製作したりしています。
また、和紙はミツマタの皮部分だけを使って製作するのですが、残りの枝部分も非常に美しい見た目をしているということで、枝物インテリアとして「TSUKIGIみつまた」という商品を開発し、全国に向けて販売も行っています。
TSUKIGIみつまたは国産の高い品質と、特有のナチュラルホワイトの色合いがとても美しいインテリアアイテムなので、こちらもぜひ一度見てみてください!
今回は紙漉き体験をさせていただくということで、あらかじめ用意してくださっていた和紙の素となる材料(ミツマタの皮を紙漉きができる状態に下処理したもの)を使って、挑戦させていただきました。
↑和紙の素となる材料
専用の道具を使って漉いていくのである程度ちゃんとした形を作ることはできるのですが、難しいのは厚さの調整でした!本来ならできるだけ薄く漉かなければいけないのですが、いざやってみると厚紙くらい分厚くなってしまいます。。。
職人の技術力の高さに驚きつつも、大切な資源を無駄にしないよう、自分たちも良い和紙を作ろうと精一杯取り組みました。
完成形はこんな感じです。
普段見ることも触れることもない紙漉きを体験することができたのは良かったですし、ミツマタはつきぎ集落を象徴する木でもあるので、地域を理解するうえでもこういった経験ができたのはとても良かったと感じました。
今回はつきぎ集落での紙漉き体験をご紹介させていただきました。ぜひ皆さんも、機会があったら紙漉きに挑戦していただけたらと思います!