地域創生ディレクターのひりゅうです!

2024年2月18日、熊本県球磨郡多良木町でとある地域イベントが開催されました。

その名も『球磨拳(くまけん)世界大会』!

地域の伝統的なジャンケン遊び「球磨拳」の世界一を決める大会で、今年の大会は4年ぶりの開催となります。地域内外から球磨拳の猛者たちが集まる本イベントに、今回は私ひりゅうも参加してきました!

本気で優勝を目指して戦ってきた私の雄姿を、ぜひご覧ください。。。

※「球磨拳」をご存知ではない方は、ぜひ下記記事をご覧ください。

球磨拳(くまけん)を徹底解説!

目次

  1. 4年ぶりの開催!球磨拳世界大会
  2. まずは初心者の部!小学生がめちゃくちゃ強い。。。
  3. 続いて一般の部!予選リーグ上位2人が決勝に進めるが。。。
  4. いざ決勝!トーナメントで優勝者を決める
  5. 大盛況の球磨拳世界大会。次回大会が楽しみです!

4年ぶりの開催!球磨拳世界大会

今回参加する球磨拳世界大会。以前はここ多良木町で毎年開催されていた恒例の地域イベントでしたが、コロナウイルスの影響で中止が続き、4年間開催することができませんでした。

しかし、コロナも落ち着き、不安を感じることなく思いっきり球磨拳が楽しめる!ということで、ついに4年ぶりの開催が決定しました。

数十年間球磨拳をやり続けてきた地元のベテランの方々に加えて、10歳に満たない小学生までもが参加した今回の大会。既に激戦の予感です!

まずは初心者の部!小学生がめちゃくちゃ強い。。。

今年の球磨拳世界大会は「初心者の部」と「一般の部」の2部構成で開催されます。

初心者の部は球磨拳をほとんどやったことがない人が対象の体験会のような部門、一般の部は本大会の優勝者を決める本気の試合が開催される部門です。

初心者の部の後に一般の部が開催されるという順番でしたので、球磨拳未経験の僕はまずは初心者の部に出場して、球磨拳の特訓をすることにしました。

ルールを確認して、戦いの準備を

多良木町には「球磨拳保存会」という、球磨拳の保存と普及を目指して結成された団体があります。

初心者の部では、球磨拳保存会に所属されている方々から球磨拳のやり方やコツを教えていただきながら、球磨拳の練習をします

球磨拳保存会に所属されている方のほとんどは、球磨拳歴数十年の大ベテラン。教えていただく内容がすべて的確で、「これをちゃんと実践すれば勝てるんじゃないか?」と、自信が沸いてきました。

総当たりの対戦!小学生が強すぎる(涙)

初心者の部では優勝者を決めることはしませんが、練習も兼ねて出場者全員と対戦をします。

初心者の部の出場者は、多くが小学生。保存会の方に教えてもらったコツもあるので、24歳の私が負けることなんてないだろうと意気込んで臨みましたが、、、

小学生が強すぎる!!

初心者の部では1人の対戦相手と6回試合をして勝利数を競いますが、なんと初戦から6試合全部負けてしまいました(涙)

早くも挫けそうでしたが、球磨拳が想像以上に面白くて、勝ち負け関係なくとっても楽しむことができました!(数試合勝利することはできましたが、最終的には負け越してしまいました)

勝者がもらえるうまい棒。斬新で面白いです!

ちなみに、球磨拳では勝利した数だけ「拳棒」と呼ばれる棒を獲得することができ、最後は拳棒の合計獲得本数で順位を決めます。

ただ、初心者の部では拳棒の代わりにうまい棒が用意されていて、うまい棒を取り合う形で勝負をするというルールで試合が行われました!

大人になり、久しくうまい棒を食べていませんでしたが、こんなにもうまい棒を求める日がくるなんて。。。試合に勝利してうまい棒を獲得できた時は、思わず大喜びしてしまいました。

小学生の子どもがたくさん出場していたので、斬新なルールでとても良いなと感じました!

続いて一般の部!予選リーグ上位2人が決勝に進めるが。。。

初心者の部で十分に練習をした後は、ついに一般の部、球磨拳世界大会本選です!

一般の部は、まず出場者を4つのグループに分け、それぞれのグループで予選リーグを行います。5~6人程度のグループに分かれ、上位2人が決勝トーナメントに進出できるという大会ルールになります。

一般の部には、先ほど講師として教えていただいた球磨拳の猛者、球磨拳保存会のメンバーの方々も出場されます。ついに、優勝を決める熱い闘いが始まります。。。

手に汗握る激戦!この緊張感がたまらない

時間となり、予選リーグがスタートしました!

初心者の部とはまた異なる、白熱した雰囲気。1試合も気が抜けない闘いが続きます。

予選が始まってすぐに場の空気は温まり、勝利の掛け声と観客の歓声で大盛り上がりとなりました。本選ならではのこの空気感がたまりませんね。

呆気なく予選落ちでした

一生懸命勝負しましたが、負け越してしまい、あっけなく予選落ちとなってしまいました。球磨拳保存会の方にはもちろん完敗でしたが、同じ予選グループとして戦った一人の小学生がものすごく強くて、24歳の自分のこの実力に、恥ずかしい気持ちになりました。

ただ、この小学生が後にみんなを驚かせる思わぬ活躍をするとは、この時は想像すらしていませんでした。。。

いざ決勝!トーナメントで優勝者を決める

予選リーグを終え、各グループの上位2人が出揃ったところで、ついに優勝者を決める決勝トーナメントが開催されます。

僕は予選敗退なので観戦者として見守ることになるのですが、初心者の部と予選リーグに参加して、この決勝トーナメントに球磨拳の猛者たちが勢揃いしているのは明らかなので、どんな戦いが繰り広げられるのか、ワクワクしながら試合を見守ります。

ハイレベルな闘い。目で追うのが精一杯のスピード感

想像以上にハイレベルな闘いが繰り広げられる決勝トーナメント。猛者同士の戦いなので、球磨拳のスピードがどんどん上がっていき、僕は目で追うのが精一杯でした。

手に汗握る展開で、一本取った時の「いっちょー!!」の声が、自然と大きくなります。観ているだけでもとても楽しい試合ばかりでした。

決勝はベテランVS小学生?!勝負の結末は。。。

勝ち残りのトーナメントがついに大詰め。メンバーが出揃い、決勝戦となりました。

今回の決勝戦。進出者の一人は球磨拳歴数十年の超強者。そしてもう一人は、、、

なんと、僕が同じ予選リーグで戦った小学生の男の子です!!

驚くべき強さで決勝トーナメントを勝ち進み、数十歳も離れている相手と決勝戦で戦います。同じリーグで戦った者として、どうしても小学生のことを応援してしまいます。

そして結果は。。。

球磨拳のベテランの方が優勝!小学生は敗れてしまいました。数十年間で培った球磨拳の実力はすさまじく、相当強かった小学生の子さえも圧倒していました。

ただ、決勝戦はとても良い試合でした!2人の健闘に拍手です。

大盛況の球磨拳世界大会。次回大会が楽しみです!

今回は、4年ぶりに開催した球磨拳世界大会に出場し、その様子を体験記事の形式でご紹介しました。

球磨拳という、言ってみれば知名度がそれほど高くない伝統文化ではありますが、地域内外から参加者が集まってここまでの盛り上がりが起こせたのは、とても素晴らしいことだと感じました。

なにより、年齢性別問わず、みんなで試合をしてみんなで楽しめる球磨拳世界大会は、地域イベントとしてとても魅力的だなと感じました!

来年も開催予定とのことなので、次は僕も決勝に出られるように、今のうちから練習しておきます。。。

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