地域特有の産品や文化、歴史などを利用して作られる地域ブランド。地域ブランドは地域への集客や移住の増加などに大きな影響を与えます。しかし、全てが上手くいくとは限らないため、戦略的に計画を立てる必要があります。

今回は地域ブランドを作る際のポイントや地域ブランドの成功例をご紹介します。

目次

  1. 地域ブランドとは?意味や定義について
  2. ブランディングの基本を押さえて、地域ブランドを作る
  3. 地域ブランドの成功事例を紹介
  4. 地域ブランドを成功させるためには
  5. 地域ブランドで地方を元気に!

地域ブランドとは?意味や定義について

地域ブランドとは、地域が持つ魅力を製品やサービスを通じて発信し「ブランド」として認識されたものです。

現代の日本は東京一極集中と言われており、地方の過疎化や産業の衰退が進んでいます。そういった中で重要視されているのが、地域そのものに価値をつける地域ブランディングです。

特産品や観光地、歴史や文化などをもとに地域のブランディングをすることで、地域への集客や移住につなげることが期待されています。

ブランディングの基本を押さえて、地域ブランドを作る

地域ブランドを作るためにはブランディングの原則を理解することが重要です。ブランディングで大切な原則をまとめると、以下の通りです。

  • 現状の把握
  • コンセプトを作る
  • 行動計画の作成

目的の明確化

はじめに地域ブランドを作る目的を明確にします。ブランド作りに関わる人たちの認識を統一しておくことはその後の進行においても重要で、これが上手くいかないと方向性がブレてしまう可能性があります。

現状の把握

地域の特性や文化、歴史や風土などを正確に把握し、どの資源を活用できるかを考えます。この時に、その資源が本来あるべき姿と現状の「ギャップ」に注目することで、より効果的な施策につなげやすくなります。

コンセプトを作る

変化することがないブランドとしての定義を決定します。これがブランドの「軸」となるものなので、目的に合っているか、そして地域の資源を有効活用できているかなどを検討し、コンセプトを定めましょう。

行動計画の作成

ここまでの議論をどのように実行に移していくかの計画を立てます。「いつ、どこで、誰が、何を、どのように」を明確にした具体的なものにしましょう。

地域ブランドの成功事例を紹介

地域ブランドで成功した町の例をご紹介します。

  • 高知県馬路村/ゆずの村
  • 大阪府枚方市/「マイカタちゃいます、ひらかたです。」
  • 鹿児島県種子島/安納芋
  • 熊本県/くまモン

高知県馬路村/ゆずの村

高知県馬路村は、特産品であるゆずを活用した町おこしに成功しました。馬路村では、ゆずの販売のみならず、村そのものをブランド化することによって、継続的なヒットと村への観光客増加につながりました。

大阪府枚方市/「マイカタちゃいます、ひらかたです。」

大阪府にある枚方市(ひらかたし)では、府外の人に「まいかた」と読み間違えられることが多いことから、「マイカタちゃいます、ひらかたです。」というキャンペーンを行いました。自虐的なネタですがその面白さが反響を呼び、知名度アップや移住者増加につながりました。

鹿児島県種子島/安納芋

鹿児島県種子島では、さつまいもの原種に近いいもである「安納芋」が古くから栽培されてきました。大きさが小さいことからなかなか市場に流通しておらず価格も低く取引されてきました。そんな安納芋の糖度の高さに注目してブランディングを行った結果、現在では焼き芋やスイーツ用として人気を集めています。

熊本県/くまモン

熊本県のマスコットキャラクターとして、現在では全国に圧倒的な知名度を誇るくまモン。「熊本といえばくまモン」という認識すら植え付けていますが、ここまでのヒットの背景にはルールがあります。

地域ブランドを成功させるためには

地域ブランドを成功させるためには以下のようなことが大切です。

  • 地域に合う企画にする
  • 方向性を明確にする
  • 地域に行く理由を作る
  • ブランディングの3Rを意識する

地域に合う企画にする

地域ブランドを作る際に他の地域の成功例を参考にすることは重要ですが、それをそのまま適用しても成功するとは限りません。<span”>例えば、他の地域が漫画やアニメとのコラボで成功したからと言って、全く同じことをしても効果が見込めるかは分からないということです。

それぞれの地域にはそこにしかない魅力が必ずあります。地域ブランドを成功させるためには他の地域と差別化をできるかがポイントとなるため、何に焦点を当ててブランディングをするのかをしっかりと決めることが大切です。

方向性を明確にする

地域ブランドの企画を進める上では「誰に何を届けるか」を明確にすることが大切です。この認識が共通していないと議論が上手く進行しなかったり、企画が的外れなものになってしまったりすることがあります。

企画に関わる人が共通の認識を持てるように、コンセプトやフィロソフィーのようなものを定めると良いでしょう。

地域に行く理由を作る

地域ブランドとしての成功の先に、「行きたい」と思ってもらえる仕組みが求められます。

地域が有名になったり商品がヒットしたりしたのに、なかなか人が集まらない地域は多くあります。そのような現状は、「わざわざその場所に行かなくても地域の魅力を体験することができてしまう」というような価値形成を行ってしまった地域によく見られます。

体験する仕組みやその地域でしか経験することができないコンテンツを盛り込むことで、地域ブランドの成功を町の集客につなげることができます。

ブランディングの3Rを意識する

ブランディングには3Rという概念があり、3Rとは「つながり(Relevance)」「関係構築(Relationship)」「評判形成(Reputation)」の3つを指します。

地域ブランディングにおいては、「行政」「住民・メディア」「消費者・観光客・企業」の三者の関係を把握し、適切な3Rの関係を構築することが求められます。

地域ブランドで地方を元気に!

地域ブランドは地域の経済のみならず、そこで暮らす人たちの生活に影響を与えます。地域ブランドを成功させることで、地域を盛り上げて行きましょう。

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