こんにちは!地域創生ディレクターのゆうです!

今回は熊本県球磨郡多良木町槻木集落椎茸の原木栽培をされている落合龍見さんのところへお伺いしました。

槻木集落で生まれ育ち、この地で40年近く椎茸を作り続ける落合さんの椎茸栽培へのこだわりや槻木集落への想いに迫ります。

目次

  1. たあ坊しいたけを作る落合さん
  2. たあ坊しいたけとは
  3. たあ坊しいたけの特徴
  4. 品評会で過去2回農林水産大臣賞を受賞
  5. 落合さんが考える今後の課題
  6. 落合さんの想い
  7. 熱い想いやこだわりが詰まったたあ坊しいたけ

たあ坊しいたけを作る落合さん

今回取材させていただいたのは、熊本県球磨郡多良木町槻木集落で、夫婦で40年近く椎茸の原木栽培を行っている落合龍見さん

たあ坊しいたけとは

https://tokyu-furusato.jp/goods/detail/282acad5b023fa42053eb9d3dbc7e7b8

落合さんが作る椎茸は「たあ坊しいたけ」と呼ばれています。

品種

たあ坊しいたけは、菌興号、193号という品種を採用しています。

従来は193号と240号を併用していましたが、現在は193号のみに絞っています。その理由は、193号の方が槻木集落の気候に合っていて、より良い品質のものを作れるからとのこと。この地で椎茸の栽培を40年近くやってきた落合さんだからこそ分かる、絶妙な相性なのだそうです。

たあ坊しいたけの特徴

たあ坊しいたけには以下のような特徴があります。

  • 原木栽培へのこだわり
  • 徹底した品質管理
  • 槻木の恵まれた自然

原木栽培へのこだわり

椎茸の栽培方法には主に以下の2種類があります。

原木栽培 菌床栽培
適度な大きさに切った樹木に菌を植え付けて、林やハウスの中で栽培する方法で、自然に近い状態で椎茸を育てることができます。

天候などの自然環境に左右されるため管理が難しく、手間もかかるのが特徴です。菌の植え付けから収穫までには2年ほど要します。

おがくずなどから作られた菌床と呼ばれるブロックに菌を植え付けて、人工的に管理された環境で栽培する方法です。

自然の影響を受けず、3か月〜半年程度のサイクルで安定的に収穫できます。

落合さんは、日本国内では10%程度しかない「原木栽培」にこだわっており、手間や時間を惜しまず、自然の味を追究しています。

徹底した品質管理

「本当に良いものを届けたい」という想いのもと、徹底した品質管理が行われているたあ坊しいたけは、選別も丁寧に行われています。厚さ・形・大きさなど様々な基準から、職人が一つひとつ手作業で選別しています。

また、「乾燥」の工程においても、温度の高い風で急速に乾燥させるのではなく、30〜40℃程度の風でじっくり時間をかけて乾燥させるというこだわりがあります。

職人が手間と時間を惜しまず、細部までこだわり抜いて手作業で行っていることが、たあ坊しいたけの高い品質を保っているのです。

槻木の豊かな自然

落合さんがたあ坊しいたけを「槻木集落」で作り続ける理由の一つには、豊かな自然環境もあるのだと言います。

椎茸の品質を左右する自然環境の水・光・空気などが、人里離れた山奥の「限界集落」だからこその豊かさがあり、椎茸の栽培にも好影響を与えています。

「槻木の自然のままの味を閉じ込めた」と表現されるたあ坊しいたけの美味しさは、槻木集落で作られた椎茸ならではの魅力です。

品評会で過去2回農林水産大臣賞を受賞

落合さんは毎年行われている品評会にも出場しており、これまでに2回農林水産大臣賞を受賞しています。この品評会についても、様々な思い入れがあるようです。

全国のレベルを知る

品評会には全国から椎茸職人が集まるため、全国のレベルを知れたり、その中での自身の立ち位置を確認したりするようです。

また、そこで出会った人たちと情報交換する中で新しい方法を学ぶこともあり、更なる品質の向上に繋がることも。全国に数名しかいない「名人」と会える貴重な機会であることもモチベーションの一つのようです。

一年間のご褒美

年に一度の品評会は、落合さんにとっては一つの区切りにもなっているのだそう。一年間頑張った成果を試す機会があることで、また次の一年も頑張ろうという気力に繋がっているようです。

新型コロナウイルスが流行してからは自粛されていますが、品評会の前夜祭・後夜祭のような集まりも、参加者との交流を楽しめるご褒美のようなものとのこと。

落合さんが品質の高い椎茸を作るために頑張り続ける原動力にもなっているのが、品評会の存在なんですね。

落合さんが考える今後の課題

落合さんが槻木集落で椎茸の栽培を続けていく上で考える課題もあります。

後継者がいない

落合さんが特に心配していたのが、後継者問題です。

昔は槻木集落で椎茸を栽培する人は少なくはなく、多い時では60人ほどいたこともあったそうです。しかし、現在では槻木集落で椎茸の栽培で生計を立てているのは落合さん夫妻のみ。この地域の住人のほとんどが高齢者であることからも、後継者不在の問題は深刻であるとのことでした。

野生動物による被害

原木栽培で椎茸を育てる上では、自然の影響は避けられませんが、野生動物による被害もその一つです。鹿が原木となる樹木を食べて腐らせてしまったり、最近ではサルによる被害もあったりするようです。

落合さんは猟銃の資格を持ち、自身で狩猟を行うこともありますが、それでも膨大な数の野生動物を対処しきることはできず、野生動物の存在は脅威となっているようです。

落合さんの想い

最後に、落合さんに今後の槻木集落や椎茸栽培への想いをお伺いしました。

実力・知名度の向上

落合さんがまず目標として掲げているのが、品評会でこれまでに2回受賞した農林水産大臣賞を10回受賞すること。

そうすれば実力・知名度共に向上し、自分のようになりたいと思ってくれる人が出てくる可能性があり、槻木や椎茸の産業が盛り上がるきっかけにしたいと考えているようです。

後継者の育成

後継者がいないのが現状ではありますが、興味を持つ人がいるのであれば、全力でサポートして育成していきたいという想いも持たれています。椎茸の原木栽培の継承、そして槻木集落の存続という面でも、後継者の育成は今後必須になります。

椎茸の価値を上げる

椎茸の栽培をしたいと思ってもらうためには、椎茸の価値を上げることも大切です。

落合さんは、「椎茸栽培で稼いで生活できる」ということを証明する必要があると考えており、そのためには価格の安定や、外国産や菌床栽培のものとの差別化・ブランディングが重要であると仰っていました。

長年槻木集落で椎茸の栽培を続けてきた落合さんからは、椎茸産業、そして槻木集落を守りたいという意志が溢れていました。 

熱い想いやこだわりが詰まったたあ坊しいたけ

今回は、熊本県球磨郡多良木町槻木集落原木栽培のたあ坊しいたけを作っている落合龍見さんに取材をさせていただきました。

落合さんがたあ坊しいたけに込めるこだわりや、椎茸産業や槻木集落への想いをお聞きすることができました。

今回ご紹介したたあ坊しいたけに興味を持たれた方は、以下からご購入いただけますので、是非ご覧ください。