こんにちは!地域創生ディレクターのひりゅうです。

熊本県多良木町にある限界集落、「槻木集落」。人口100人未満の小さな地域を支えているのは、集落支援員の中村悦朗さんです。今回は中村さんに密着をさせていただき、限界集落の存続や活性化を実現するために奮闘する、集客支援員の仕事について学ばせていただきました!

この記事では、集客支援員の仕事内容槻木集落が抱える課題、そして中村さんの槻木集落に対する想いについて紹介していきます!

目次

  1. なぜ槻木で集落支援を?
  2. 集落支援員の仕事について
  3. 槻木集落の今後の課題について
  4. まとめ

なぜ槻木で集落支援を?

なぜ槻木で集落支援を

ひりゅう:

中村さん、本日はよろしくお願いします!はじめに中村さんについて教えていただいてもよろしいですか?

中村さん:

よろしくお願いします。私はもともと、多良木町槻木集落で生まれました。18歳の時に熊本県の労働金庫に就職が決まったことで一度実家を出ましたが、その15年後くらいに再度槻木に戻ってきました。なので、槻木集落では何十年間も生活していることになりますね。槻木集落に戻ってからは、槻木小学校の用務員を経て、現職の集落支援員としてお仕事をさせてもらっています。

ひりゅう:

なぜ槻木集落へ戻ろうと思ったのでしょうか?

中村さん:

槻木集落にはいろいろな実家の事情で戻りました。ですが、当時槻木集落の教育長だった椎葉さんから「一緒に槻木小学校を支えていかないか」という熱いオファーをいただいたことは、槻木集落への帰郷を強く後押ししました。「困っている地元・槻木集落を救いたい!」という一心で、槻木小学校の用務員になることを承諾しました。

ひりゅう:

そこから集落支援員に転身することにした理由はなんですか?

中村さん:

私の前には、上治さんという方が集落支援員を担当していました。ですが多良木町の町長が変わるのと同時に上治さんも槻木を去ることになって…。それから槻木集落は後任の支援員を募集していましたが、なかなか手を挙げる人が出てきませんでした。「このまま集落支援員というものがなくなってしまうと、槻木集落で生活する人たちの暮らしに影響が出るかもしれない。それなら、私がやるしかない!」と決意し、募集期限のギリギリで集落支援員に応募しました。

集落支援員の仕事について

集落支援員の仕事について

ひりゅう:

集落支援員の仕事内容について教えてください。

中村さん:

行政とのコミュニケーション、集落機能の維持・活性化移住定住者の誘致。集落支援のメインとなる仕事はこの3つです。町議会の行政担当の方に対して槻木をさらによい集落にするための新たな施策を提案したり、飲料水の管理整備や高齢者の方を診療所へ送迎するといったサポート活動を行ったり、空き家調査や槻木PR活動のような移住定住者を招き入れるための活動に取り組んだりしています。

ひりゅう:

「新たな施策」では、具体的にどのようなことが行われているのでしょうか?

中村さん:

現在は一ヶ月に一度のペースで「つきぎだより」というものを作成しています。つきぎだよりでは、槻木で起こった出来事や町議会からの連絡事項等を掲載しています。また、槻木集落の活性化や住民同士のコミュニケーションの場を作ることを目指して、全住民が参加できる「いきいきサロン」というイベントも月一回で開催しています。11月には住民の健康促進を目的とした「百歳体操」を。12月には多良木町の教育委員会の方を招いて「人権学習会」を開催しました。

ひりゅう:

こんなにたくさんの仕事を一人でやられているなんて…。仕事をしていて一番大変だと感じることについてもお聞きしたいです。

中村さん:

いろいろな人の意見を聞きながら支援の内容を決定することは難しい。集落支援員の仕事に限ったことではないと思いますが、一方の意見を参考にして施策を行うと、その反対意見の方からは批判をいただくことがあります。様々な角度からの意見・意向に耳を傾けながら、丁度よい施策を決定しなければならないのは、なかなか大変です。

ひりゅう:

では逆に、集落支援員の仕事のやりがいはなんでしょうか?

中村さん:

いろいろな人の意見を聞きながら支援の内容を決定することは難しい。集落支援員の仕事に限ったことではないと思いますが、一方の意見を参考にして施策を行うと、その反対意見の方からは批判をいただくことがあります。様々な角度からの意見・意向に耳を傾けながら、丁度よい施策を決定しなければならないのは、なかなか大変です。

少しでも槻木集落が明るく元気な場所になっていく様子を感じることができたときは、大きなやりがいを感じます。当然、集落支援員として行う施策のすべてが上手くいくわけではありません。ですが一生懸命努力した結果、地域の方々の笑顔を見ることができたら、やはりこの上ない喜びを感じることができます。

槻木集落の今後の課題について

槻木集落の今後の課題について

ひりゅう:

中村さんが思う、「槻木集落」とはどんな場所ですか?

中村さん:

槻木に住む方々は皆活力を持っていて、自立をして生活されている方が多いです。限界集落である槻木は、住民のほぼ全員が高齢者。90歳前後の方はたくさんいらっしゃいます。ですが高齢の方でも一人暮らしをされている人は多く、過疎化が進む限界集落の中でも元気いっぱいで生活されている方が多いという点は、槻木集落の魅力的な特徴だと思っています。

ひりゅう:

それでは最後に、槻木集落が抱える課題と今後の目標について教えて下さい。

中村さん:

課題としては、やはり槻木集落の人口減少が止まらないことが一番に挙げられます。槻木は高齢者の方が多いのに対して、小さなお子さんや若い方は一人もいません。当然、小学校や中学校などは現在閉校中です。なので定住人口や関係人口の増加には特に力を入れていかなければいけません。それを実現するための具体的な施策は思いついていませんが、自然が溢れる槻木集落の特徴を活かしてキャンプ場を作ったり、里親施設を作って子供の支援を行ったりすることで、槻木集落の人口増加に繋げられないかなあと考えたりしています。

まとめ

 

多良木町槻木を支える、集落支援員の仕事に密着しました!【まとめ】

今回は、槻木で集落支援員として活躍されている中村悦朗さんにご協力をいただき、集落支援員の仕事や中村さんの槻木に対する思いなどについてまとめていきました。

集落支援員のたくさんの仕事を中村さん一人でやられていること、試行錯誤して取り組んでいるけどなかなか良い成果を挙げられていないことなどをお伺いして、槻木で集落支援員をすることがいかに大変かを知ることができました。

しかしそんな集落支援員の仕事にも、中村さんはやりがいを持って取り組んでいます。100人近い住民の声に耳を傾けながら、集落全体をより良い場所にするためにあらゆるサポート活動に尽力することは、そう簡単にはできません。

中村さんは槻木集落に対して並々ならぬ熱い想いや「愛」を持っていました。だからこそ、ここまで集落支援員の活動を続けられているのだと思います。

中村さん、今回は貴重なお話を聞かせていただき、本当にありがとうございました!!