「大学で地域創生について学びたいけど、どの大学で勉強できるのかわからない」
そんな悩みを解決するため、本記事では地域創生について学ぶことができる20の大学を紹介します!
近年、地域創生学部を創設する大学は増えてきています。しかし、法学部や経済学部といったメジャーな学部と比較すると、その数はまだまだ少ないのも事実。自分に合った大学を見つけることができていない人も多いのではないでしょうか?
本記事では、地域創生を学ぶことができる大学とその特徴について詳しく解説しています!この記事を読んで、自分に合った大学を見つけてみてください!
目次
- 【国立】宇都宮大学 地域デザイン科学部(栃木県)
- 【国立】山梨大学 生命環境学部(山梨県)
- 【国立】福井大学 国際地域学部(福井県)
- 【国立】岐阜大学 地域科学部(岐阜県)
- 【国立】静岡大学 地域創造学環(静岡県)
- 【国立】和歌山大学 観光学部(和歌山県)
- 【国立】鳥取大学 地域学部(鳥取県)
- 【国立】愛媛大学 社会共創学部(愛媛県)
- 【国立】高知大学 地域協働学部(高知県)
- 【国立】佐賀大学 芸術地域デザイン学部(佐賀県)
- 【国立】宮崎大学 地域資源創成学部(宮崎県)
- 【国立】琉球大学 国際地域創造学部(沖縄県)
- 【公立】宮城大学 事業構想学群(宮城県)
- 【公立】奈良県立大学 地域創造学部(奈良県)
- 【公立】県立広島大学 地域創生学部(広島県)
- 【公立】北九州市立大学 地域創生学群(福岡県)
- 【私立】大正大学 地域創生学部(東京都)
- 【私立】愛知大学 地域政策学部(愛知県)
- 【私立】追手門学院大学 地域創造学部(大阪府)
- 【私立】立命館アジア太平洋大学 サステイナビリティ観光学部 ※2023年新設(大分県)
- まとめ
【国立】宇都宮大学 地域デザイン科学部(栃木県)
宇都宮大学で地域創生について学べる学部は「地域デザイン科学部」。名前の通り、この学部の目標は「社会科学の素養も身に付けた建築都市デザインや社会基盤デザインの技術者」や「理系スキルを身に付けたコミュニティデザインの専門職業人」を育成すること。
さらに、専門科目の100%アクティブラーニング化や学生主体で地域報告会を開催するなど、他の大学にはない魅力的な特徴がたくさんあります。
【国立】山梨大学 生命環境学部(山梨県)
山梨大学生命環境学部で地域創生について学ぶことができるのは「地域社会システム学科」。徹底した少人数教育とマンツーマン指導に重きを置き、質の高い学びを受けることができます。
さらに「観光政策科学特別コース」では、観光振興を念頭に置いた教育・フィールドワークを通して、地域資源を活用した地域創生の実践的なスキルを身に付けることができます。
【国立】福井大学 国際地域学部(福井県)
福井大学にあるのは「国際地域学部」。この学部では、「地域」と「国際」は同じフィールドにある共通の分野であると考えられています。
そんな国際地域学部は、グローバルな視野を養うための海外留学や企業・自治体と共に取り組む課題探求プロジェクト、幅広い知識を身に付けるための文理融合教育など、他の大学では経験できない特徴的な学びにチャレンジすることができます。
【国立】岐阜大学 地域科学部(岐阜県)
岐阜大学の地域科学部は、日本で初めて「地域」という名前を冠した学部です。そんな歴史ある地域科学部では、2年次から地域政策学科と地域文化学科の2つの学科に分かれて学びます。
地域政策学科では社会科学と自然科学の協同によりさらに良い地域社会の構築に尽力できる人材の育成を、地域文化学科では人文科学と社会科学の協同により社会が抱える様々な課題の解決を実現できる人材の育成を目指しています。
【国立】静岡大学 地域創造学環(静岡県)
静岡大学には、ユニークな教育プログラムを通して地域創生について学ぶことができるができる「地域創造学環」があります。
2016年に作られたこのプログラムでは、静岡大学の全ての学部(人文社会科学部、教育学部、情報学部、理学部、工学部、農学部)の、全ての授業を履修することができます。幅広い教養と高い専門知識を身につけたうえで、地域に飛び出して学んでいくことが地域創造学環の特徴です。
【国立】和歌山大学 観光学部(和歌山県)

和歌山大学観光学部では、観光学部観光学科の中に「観光経営コース」、「地域再生コース」、「観光文化コース」の3つのコースが用意されています。
各コースは入学後に決定することが可能で、それぞれ他のコースの授業も受けることができるため、興味・関心に合わせて多様な選択ができます。
和歌山という「地方」にある大学ならではの、地域と協働するフィールドワークが充実しており、地域のリアルを感じながら地域創生を学ぶことができます。
また、地域系の授業のみならず、「観光」という枠組みの中に結集された様々な分野の学問を学べることが特徴です。
学部の授業の多くが日本語だけでなく英語でも開講されており、国際プログラムも充実しているため、地域への興味と国際的な関心のどちらも満たすことができるカリキュラムとなっています。
【国立】鳥取大学 地域学部(鳥取県)
鳥取大学地域学部が対象としている「地域」は、日本国内の特定の場所だけに限らず、海外を含めたさまざまな場所のことを指します。
地域学部の教育プログラムは、人文社会系の理論的な学習が中心となりますが、実際に地域と触れ合うことによる実践的な学びも同様に重視しています。理論と実践を融合したカリキュラムを提供することで、地域のクリエイティブリーダーを育成することを目指しています。
【国立】愛媛大学 社会共創学部(愛媛県)
充実した実習やフィールドワークがカリキュラムに組み込まれており、地域創生におけるより実践的な力を身に付けることができる点が、愛媛大学社会共創学部の一番の強みであるといえます。
国内だけでなく海外のフィールドワークやインターンシップに参加できることも、他の大学にはない魅力的な特徴です。
【国立】高知大学 地域協働学部(高知県)
高知大学地域協働学部は、地域との協働というアプローチによって、「地域協働型産業人材」を育成することを目標としています。
具体的には、1年次から4年次まで県内各地でフィールドワークを体験することができ、地域コミュニティの再生、商店街の活性化、地場産品を生かした商品開発などを地域住民の方と協働しながら作り上げることで、組織や人を動かす力を身につけることができます。
【国立】佐賀大学 芸術地域デザイン学部(佐賀県)
芸術で地域を拓き、芸術で世界を拓く。この想いを持って創設されたのが、佐賀大学の芸術地域デザイン学部です。北部九州地方を対象としたフィールドワークを通して、芸術の力で地域創生を実現する人材を育成することを目標としています。
芸術の理論や技能の理解・習得はもちろんのこと、経済、経営、自然科学、工学などの領域から芸術を勉強できる点が特徴です。
【国立】宮崎大学 地域資源創成学部(宮崎県)
宮崎大学地域資源創成学部の一番の特徴は、2年次後半から実施されるコース別の学習です。
「地域産業創出コース」「地域創造コース」「企業マネジメントコース」の3つの中から、自分が興味のあるコースを選択することができます。各コースはそれぞれ少人数で構成されるため、質が高く、より専門的な学びを受けることができます。
【国立】琉球大学 国際地域創造学部(沖縄県)
琉球大学国際地域創造学部は、グローバルとローカルを併せ持つ視野によって、地域社会で活躍する人材の育成を目標としています。
「観光地域デザイン」、「経営」、「経済学」、「国際言語文化」、「地域文化科学」の5つのプログラムがあり、それぞれの専門性を高めることができます。
各プログラムは入学後に決めることができるため、進学の段階でまだやりたいことが明確に定まっていなくても心配がないというのも一つの特徴です。
【公立】宮城大学 事業構想学群(宮城県)
宮城大学事業構想学群は、「事業プランニング」、「地域創生」、「価値創造デザイン」の3つの学類に分けられます。
地域社会の諸問題解決に向けて思考・分析することができる人材育成のためのカリキュラムが提供されているのが、地域創生学類です。
「人・社会・環境」をテーマに用意された地域にまつわる様々な授業によって、地域創生を担う次世代のリーダーの感覚を養うことができます。
【公立】奈良県立大学 地域創造学部(奈良県)
奈良県立大学地域創造学部には、コモンズという独自のシステムがあります。4つの領域、「観光創造」、「都市文化」、「コミュニティデザイン」、「地域経済」があり、それぞれのテーマに合わせて学びを深めます。
1学年150人程度という学生数の少なさも一つの特徴で、各コモンズできめ細かい指導が受けられることが魅力です。
【公立】県立広島大学 地域創生学部(広島県)
県立広島大学地域創生学部の一番の特徴は、地域の文化を国際的な視野で探求していく地域文化コース、地域産業の発展に欠かせない経営学や情報技術について学ぶ地域産業コース、「食・運動・生体」をテーマに研究を進める健康科学コースという、3つのコースに分かれていること。
自分の興味や関心に合わせて自由に学びを深めることができます。
【公立】北九州市立大学 地域創生学群(福岡県)
北九州市立大学には「地域創生学群」があります。学群のメリットは、指導する教員を、複数の学部にまたがる様々な専門分野の専任教員で構成している点にあります。
そんな県立広島大学の地域創生学群には「実習科目」「演習科目」「地域創生科目」「地域創生スキル科目」「専門科目」の5つの科目が用意されており、地域創生を総合的な視点で成功へと導く人材を育成します。
【私立】大正大学 地域創生学部(東京都)
4学期(クォーター)制を導入している大正大学の地域創生学部は、実社会や実際の地域と関わりながら地域創生について学習できる点が特徴的です。
第3クォーターではフィールドワークを通した実習が用意されており、理論と実践を行き来しながら学びを深められるため、社会に出てからすぐに活かせる知識・スキルを身に付けることができます。
【私立】愛知大学 地域政策学部(愛知県)
愛知大学地域政策学部は「地域を見つめ、地域を活かす」をモットーに、2011年に設立されました。
2022年には、「公共政策」「経済産業」「まちづくり・文化」「健康・スポーツ」「食農環境」の5コース体制に改組し、より広い視野で地域社会を学べる体制になりました。
また、データ分析力を養うための授業も重視されており、地域の諸問題を解決する上で欠かせないものとなっています。
【私立】追手門学院大学 地域創造学部(大阪府)
コース別に分かれて専門的な知識を身に付けるという点は他の大学と同じですが、その中でもコースの一つである「食農マネジメントコース」は特徴的。
当コースでは、経済・経営・文化の面から「食」や「農業」について分析し、それらの知見を活かして地域創生の実現を目指します。農業によって地域を盛り上げたいと考えている方には特におすすめです。
【私立】立命館アジア太平洋大学 サステイナビリティ観光学部 ※2023年新設(大分県)
立命館アジア太平洋大学に2023年新たに設立される、サステナビリティ観光学部。
「持続可能な開発」と「持続可能な観光」に共通する基盤となる9つの領域から、希望するキャリアや修得したい知識・能力に応じて、組み合わせて学ぶことができます。
地域創生においても重要になる、持続可能な社会の形成を研究するサステイナビリティ学と、サステイナブル観光学の両方を学び、さらに実践することができる世界でも数少ない学部です。
まとめ
今回は地域創生について学べる大学の一部を紹介しました。それぞれの大学ごとに特色があり、学ぶ方法や学べる範囲も異なっています。
進学する大学を決める際には、複数の大学を比較して、自分が興味のある分野・挑戦したい領域と照らし合わながら決定することが大切です。
この記事が進路選択の手助けになれば、幸いです!