こんにちは!地域創生ディレクターのひりゅうです!

みなさんはジビエを食べたことがありますか?シカやイノシシといった野生動物から採れる食肉を活用したジビエ料理は、近年急速にその注目度を高めてきています。

今回はそんなジビエ料理にチャレンジするべく、熊本県球磨地方にある槻木集落で採れた鹿肉を使用し、キャンプとして屋外でジビエを料理してみました!本記事ではその様子をお伝えしていきます。

それでは行きましょう!

目次

  1. そもそも、ジビエとは?
  2. 今回は鹿肉を使って料理しました!
  3. 手順①:開封の儀
  4. 手順②:適切なサイズにカット
  5. 手順③:鉄板にどん!
  6. 手順④:アルミを巻いて中までじっくり
  7. 手順⑤:焼き上がり!冷めないうちに食します!
  8. 鹿肉を使ったジビエ料理を食べてみて
  9. まとめ

そもそも、ジビエとは?

そもそも、ジビエとは?ジビエ料理を紹介する前に、「そもそもジビエって何?」という疑問をお持ちの方に向けて、ジビエについて簡単に解説していきましょう。

農林水産省は「ジビエとは狩猟によって捕まえた野生鳥獣の肉のことである」と定義しています。地方の山奥にはイノシシやシカといった野生の動物が多く生息しており、これらの野生動物から採れる食肉のことをジビエと呼びます。

「ジビエ」という言葉がフランス語から来ているということもあり、ジビエ料理の起源はヨーロッパ諸国にあるとされています。以前のヨーロッパでは、野生鳥獣から採れるジビエは高級食材であると考えられており、上流階級の貴族しか食べることができませんでした。

足場の険しい山奥で必死に生きる野生動物の肉は、脂肪が少なく引き締まっており、栄養価が非常に高い食材であると考えらています。野生動物の肉というと、味に関してあまりよくないイメージを持つ人もいるかと思いますが、実は昔から好んで食べられてきた、立派な食肉であるといえます。

ジビエに該当する動物は、基本的には狩猟によって捕獲した野生鳥獣全てです。有名なものだと、イノシシ、シカ、熊、鴨などがあります。動物によって味や触感の特徴も異なるので、自分好みのジビエ肉を見つけるのも楽しいですね。

今回は鹿肉を使って料理しました!

今回は鹿肉を使って料理しました!それでは、ここからは私が挑戦したジビエ料理の紹介に入っていきたいと思います。まずは使用するジビエ肉について説明します。

今回は熊本県球磨地方の槻木集落から採れた「鹿肉」を使用して料理をします。槻木集落は球磨地方に属する多良木町という地域からさらに山奥に進んでいった先にある、人口100人未満の小さな集落です。

大自然と共存して生活をし続けている槻木集落では、高品質で味もおいしいジビエが豊富に採れるそう。今回はそんな槻木集落の鹿肉ジビエを、キャンプとして野外で調理してみました!自然を感じながら、鹿肉の野生的な魅力をリアルに体感していきたいと思います!

手順①:開封の儀

鹿肉ジビエを開封まずはパックされている鹿肉を開封していきます。槻木のジビエは冷凍された状態でもらえるので、数日前から解凍作業を行う必要があります。私は2日前に冷凍庫から冷蔵庫に鹿肉を移し替え、じっくりと解凍させました。

解凍が完了すれば、袋からは簡単に取り出すことができます。槻木の鹿肉は袋に入った状態からでもその大きさが伝わってきますが、いざ袋から取り出してみるとさらにその迫力とボリュームに圧倒されました。

これからワイルドな雰囲気であふれるこの鹿肉を豪快に食していくことを考えると、ワクワクが止まりません!

手順②:適切なサイズにカット

野外での調理ということでそこまで大きな鉄板を用意することができなかったため、今回は鹿肉を焼きやすいサイズにカットしていきました。

槻木の鹿肉は5~6㎝ほどの厚みがありますが、ナイフはサクッと入ります。鹿肉を半分に切って、2回に分けて調理していきます。

手順③:鉄板にどん!

鹿肉ジビエを鉄板上にどん!それでは、一番の注目ポイントである、鉄板上での調理に移りたいと思います。しっかりと油を広げた鉄板の上に、鹿肉を豪快に乗せます。鉄板に触れた瞬間の「ジュー!!」という音を一度聞いてしまえば、もうよだれは止まりません。

この手順は外にこんがりと焼き色を付けることを目的としているため、火力を強めて短時間で焼いていきます。裏表合わせて2~3分ほど焼きました。

手順④:アルミを巻いて中までじっくり

鹿肉ジビエにアルミを巻いて中までじっくり外側においしそうな焼き色を付けることができれば、次に鹿肉をアルミホイルで包んで、中までじっくりと火を通します。

ジビエを調理する際に気を付けることとして、ジビエの肉は一般に普及している牛、豚、鶏の肉よりも食中毒を引き起こす原因菌やウイルスが多く含まれている可能性があるという点が挙げられます。生の状態で食べるのは危険なので、このタイミングでしっかりと過熱する必要があります。

所要時間は5~10分ほどです。カット後のサイズによって時間が変化するので、焼き加減を確認しながら料理しましょう。

手順⑤:焼き上がり!冷めないうちに食します!

鹿肉ジビエの焼き上がり肉の中まで火が通ったことが確認できれば、鹿肉ジビエの調理は完了です。調理といっても今回はただカットして焼いただけですが、鹿肉本来の味わいを楽しみたいなら、この方法がベストだと言えるでしょう。

アルミホイルから取り出したら、冷めないうちに食べてみます。味付けは塩とペッパーのみ。一体どんな味、どんな食感が楽しめるのでしょうか?

鹿肉を使ったジビエ料理を食べてみて

鹿肉を使ったジビエ料理を食べてみた感想僕は今回、初めてジビエ料理を食べました。下調べをしていた時に「その昔、ジビエは高級食材だった」という情報を知りましたが、正直に言うと、食べる前は臭みや雑味が気になるのではないかという疑いの気持ちも持っていました。

しかしいざ食べてみればその気持ちは一変、疑いの気持ちから感動の気持ちへと変化しました。

味に関してですが、野生動物にありそうな臭みはほとんどありませんでした。脂質は少なめで、食感は柔らかく、他の肉で例えるなら若干牛のレバーに近い印象がありました。かすかに血のような味わいは感じられましたが、嫌な印象は抱きませんでした。

脂肪が少ない分、焼きすぎてしまうとパサパサとした食感になってしまいそうな感じがありましたが、幸いにも今回の僕の調理は成功したため、程よくしっとりとした食感も楽しむことができ、とてもおいしくいただくことができました。

おいしい鹿肉を食べていると、次第に自然や動物に対する感謝の気持ちが込み上げてきました。近年は野生鳥獣による農作物の被害増加が問題視されているため、害獣の減少に貢献するジビエ料理の普及は価値のある取り組みであるといえます。しかし、それでも生きた動物の命をいただいておいしい料理を食べることができていることは、本当に幸せなことだと思います。

自然や動物に対する感謝の気持ちを抱きつつ、ジビエを日本や世界にさらに広めていくことができれば、農作物の被害も減少させることができるため、よりよい社会を実現することに繋がるのではないでしょうか?

まとめ

まとめ今回は槻木集落で採れた鹿肉を活用し、野外で作るジビエ料理にチャレンジしてみました。ジビエを食べるのは今回が初めてでしたが、想像以上に美味しかったので、大満足でした。

ジビエには、鹿肉のほかにもイノシシや熊、鴨といった他の動物も含まれています。次回は鹿肉以外のジビエ料理にも挑戦してみたいと思います。

今回の料理に使用した槻木集落のジビエについては、別の記事で詳しく紹介しています。購入方法も掲載していますので、興味をお持ちいただけた方はぜひこちらもご覧ください!

つきぎジビエの詳しい情報はこちらから!