「地域創生に挑戦してみたいけど、何からスタートしたらいいかわからない!」
こんな悩みを持っていませんか?
少子高齢化等への改善策として、2014年に政策として打ち出された「地域創生」。しかし、地域創生と一言で言っても、具体的に何をするのか、どんなことから始めればいいのかをイメージしづらいのも事実です。
そこで今回は、地域創生の仕組みや全体像、そして地域創生を成功させるための秘訣を学ぶことができる、おすすめの本7冊を紹介します!ここで紹介する本を読むことで、地域創生とは何かを効率的かつしっかりと理解することができます。
後半では、地域創生の成功事例について深く分析している本も紹介しています。この記事を読んで、あなたに合った一冊を探してみてください!
目次
地域創生大全
出典:https://www.amazon.co.jp/dp/4492212256/
概要
地域が抱える課題や現在行われている地域創生施策の問題点を、「ネタ」「モノ」「ヒト」「カネ」「組織」の5つの観点から体系化。さらに28個の「地方問題の構造、地方再生の方法」ついても紹介しています。これまで行われてきた地域創生施策の根本的な間違い、そして地域創生の本質について徹底的に解説しています。
一言コメント
著者の木下斉さんは、18年以上も地域創生分野に取り組まれている、業界では非常に有名な方です。本書は地域創生の教科書的な一冊。大きめの文字、簡単な言葉を使って書かれているので、最初の一冊としておすすめです。
地方創生実現ハンドブック
出典:https://www.amazon.co.jp/dp/4822279634/
概要
地方にはまだ発掘されていない魅力的な観光スポットや特産品がたくさん眠っています。本書では、そんな地域資源を最大限に活用して地域創生を実現した成功事例を17件、そして「まち」に活力を見い出そうと奮闘するベンチャー企業や地方の有力企業690社を、丁寧に紹介しています。豊富なデータから、地域創生を成功させるための秘訣を学ぶことができます。
一言コメント
単に事例や企業を紹介しているだけでなく、施策を実行するのにかかった金額や成功に貢献した人物についても詳細にまとめられているので、地域創生の全体像や流れについてより詳しく理解することができます。ビジネスとして地域創生事業を行おうと考えている経営者や行政の担当者におすすめ。
大前研一ビジネスジャーナル No.11 日本の地方は世界を見よ!イタリア&世界に学ぶ地方創生
出典:https://www.amazon.co.jp/dp/4907554680/
概要
有名な経営コンサルタント、大前研一さんによる経営勉強会の内容をまとめた本書。地域創生の成功モデルとしてイタリアの地方をピックアップし、地域創生において国境を越えて必要とされる絶対的な考え方を提言しています。「町おこし村おこしでGDPの増加につながったものはない」。このような核心を突くメッセージが多く、地域創生のリアルが赤裸々に語られています。
一言コメント
マッキンゼーの日本支社長の経験もある大前さんによって書かれた本書。地域創生の解説に海外の事例が用いられることはあまりありません。しかし、だからこそどの地域であっても重要な、地域創生の本質を学ぶことができます。
地元がヤバい…と思ったら読む 凡人のための地域再生入門
出典:https://www.amazon.co.jp/dp/4478103909/
概要
地方衰退の構造と地方を変革させる手法を、馴染みやすいストーリー形式で解説。札幌、盛岡、女川、山形、福井、甲府、熱海、勝川、城崎、小倉、長崎、熊本、鹿児島。地方創生未経験の400名超えの人たちが実践した事業立ち上げ・事業拡大のノウハウがまとめられている一冊です。地方創生事業を立ち上げる際に必要となるエッセンスが詰め込まれています。
一言コメント
地域創生の実態がまとめられている本書。地域創生の成功物語だけでなく、地方でビジネスを立ち上げるときに起こり得る、他人からの批判や嫌がらせなどの現状も正直に描かれています。読むのに覚悟が必要ですが、地域創生のリアルを知りたい方にはおすすめの一冊。
地域再生の失敗学
出典:https://www.amazon.co.jp/dp/4334039154/
概要
これまで地域再生の試みが失敗してきたのはなぜか。地域再生に必要とされているものは何か。そもそも何を持って地域再生とみなすのか。「全国で行われているゆるキャラやB級グルメ等による『まちおこし』は意味がない」。このように、本書ではリアルでシビアな視点を基本に、行政と民間企業の連携や過疎地域への対処策などに関する新戦略について、徹底的に分析されています。
一言コメント
本書ではタイトルの通り、地域創生で失敗してしまう理由について学ぶことができます。「現在行われている施策の多くは意味がないもの」。このような指摘は辛辣ではありますが、地域創生を行う上で押さえておかなければいけないポイントをはっきりと、わかりやすく理解することができます。
気仙沼ニッティング物語:いいものを編む会社
出典:https://www.amazon.co.jp/dp/4103320125/
概要
東日本大震災後、気仙沼市で立ち上がった「株式会社気仙沼ニッティング」。被災地に仕事を生み出すこと、生活の循環を取り戻すことを必死に追い求めた結果、初年度から黒字となり、市に納税するまでに急成長した当社。マッキンゼー勤務、ブータン公務員という特殊な経歴を持つ著者による地方創生奮闘記。
一言コメント
被災地復興がテーマのお話ですが、地域創生の観点からも学べることはたくさん。特に本書は1つの事例に絞って書かれているため、地域創生を実現する流れの一部始終に触れることができます。地域資源を活かした商品販売、マーケティングについて学びたい人にもおすすめです。
神山プロジェクト 未来の働き方を実験する
出典:https://www.amazon.co.jp/dp/B00JEYSEOC/
概要
人口5000人ほどの山間の田舎町、徳島県神山町。移転企業や移住者が急激に増加している神山町は、「奇跡の町」として知られています。有名な観光スポットを持たない神山に、たくさんの会社や人々が集まってくるのはなぜか。モノではなくヒトに焦点を当てることで新たなモノが生まれるという好循環を創り出した「神山モデル」を、様々な角度、様々な視点から解説しています。
一言コメント
地域創生と聞くと、その地域独自の地域資源の活用をイメージしてしまいがち。しかし本当に大事なのは、やはり人と人との繋がりです。本書ではこういった、地域創生の根底にある考え方や意識を学ぶことができます。
まとめ
本記事では、地域創生について学ぶことができるおすすめ本を7冊紹介しました。今回紹介した本を読めば、地域創生の仕組みや全体像、そして成功させるために必要なことをしっかりと学ぶことができます。地域創生やまちおこしに少しでも興味のある人は、ぜひ手に取って読んでみてください!