乾燥椎茸のように水で戻す必要がなく、すぐに料理で使える生椎茸。その一方で、生椎茸は保存環境や保存期間に気をつけないと、腐らせてしまったり、風味が落ちてしまったりします。
今回は、生椎茸を美味しく長持ちさせるための保存方法を解説します！
椎茸を適切に保存するための4つの方法
生椎茸の主な保存方法は「常温」「冷蔵」「冷凍」「乾燥」の4つに分けられます。4つの保存方法それぞれについて、下記にて詳しく解説します。
生椎茸を常温で保存する
椎茸を購入したその日に使う場合は、常温での保存も可能です。ただし、夏場などの高温・多湿の環境では半日〜1日程度でも傷んでしまうことがあるため、冷暗所での保存が望ましいです。
生椎茸を冷蔵で保存する
生椎茸を数日で使い切る場合は冷蔵での保存がおすすめです。冷蔵で保存する場合の手順は以下の通りです。
- 汚れや水気を拭き取る
ゴミやホコリをキッチンペーパーなどで拭き取ります。椎茸は水分に弱いため、水洗いすることは好ましくありません。 - 保存容器に入れる
椎茸をラップやジップロックなど、密閉性の高い保存袋に入れます。この時に胞子が落ちると傷みやすくなるため、軸を上向きにしましょう。 - 冷蔵庫の野菜室に入れる
椎茸を冷蔵庫の野菜室に入れます。野菜室は温度が一定に保たれ、湿度が高めに調整されているため、椎茸の保存に適した場所です。
冷蔵によって数日の保存は可能ですが、できる限り早めに食べるのが良いでしょう。
生椎茸を冷凍で保存する
椎茸は冷凍すると約1ヶ月ほど持つため、すぐに使い切れない場合は冷凍保存するのがおすすめです。冷凍で保存する場合の手順は以下の通りです。
- 汚れや水気を拭き取る
ゴミやホコリをキッチンペーパーなどで拭き取ります。椎茸は水分に弱いため、水洗いすることは好ましくありません。 - 食べやすい大きさに切り分ける
椎茸を食べやすい大きさに切り分けます。椎茸を丸ごと凍結する場合、凍った際に形が崩れることがあるため、切り分けた方が扱いやすくなります。 - 保存容器に入れる
椎茸を密閉性の高い保存袋に入れ、空気を抜きます。空気を抜くことで、椎茸が凍った際に空気に触れる面積が減り、品質を保ちやすくなります。 - 冷凍庫に入れる
冷凍庫に保存します。冷凍庫の温度は、-18℃以下に設定しておくことが望ましいです。
冷凍した椎茸を使う場合は解凍せずにそのまま加熱して使うことが望ましいです。解凍すると水分と一緒に旨味や栄養素も出てしまいます。
生椎茸を乾燥して保存する
生の状態で購入した椎茸を自宅で乾燥させて保存することもできます。椎茸は乾燥させることで長持ちするだけでなく旨味や栄養素も増すため、余裕があれば乾燥させるのもおすすめです。
椎茸を乾燥させる手順は以下の通りです。
- 汚れや水気を拭き取る
ゴミやホコリをキッチンペーパーなどで拭き取ります。椎茸は水分に弱いため、水洗いすることは好ましくありません。 - 食べやすい大きさに切り分ける
椎茸を食べやすい大きさに切り分けます。乾燥させる前に切り分けることで、水分が抜けやすくなり、料理で使う際も使いやすくなります。 - 乾燥させる
椎茸を天日干しまたは乾燥機で乾燥させます。天日干しの場合は風通しの良い場所に干し、日光が直接当たらないようにします。乾燥機の場合は、乾燥機の取扱説明書に従って操作します。 - 保存容器に入れる
椎茸が完全に乾燥したら、保存袋などの密閉性の高い容器に入れます。密閉性の高い容器にシリカゲルなどを一緒に入れることで、湿気を取り込まないようにします。 - 冷暗所で保管する
容器を冷暗所で保管します。湿気の少ない冷暗所に保存することで、乾燥させた椎茸を長期間保存することができます。
自宅で乾燥させた場合は内部に少し水分が残ってしまうので、市販の乾燥椎茸ほどは長持ちしません。1〜2ヶ月程度で使い切るようにしましょう。
椎茸を保存する際の注意点
最後に椎茸を保存する際の注意点をご紹介します。椎茸を保存する際の注意点は以下の通りです。
表面に付いた水分は全て拭き取る
椎茸は水分が多いため、保存する際には水分に注意する必要があります。乾燥させる場合は、しっかりと水分を拭き取るようにしましょう。
冷蔵保存や冷凍保存をする場合も、水分が多いと品質が劣化するため、しっかりと水分を拭き取ることが大切です。
温度の高い場所に置かない
椎茸は温度管理に注意する必要があります。温度が高くなると水分が出たり、カビが繁殖したりする可能性が高まるため、温度が高くならない涼しい場所で管理するとよいです。
風通しの良い場所で保存する
椎茸を保存する場合は、風通しの良い場所で保存することが大切です。湿気がこもる場所や直射日光が当たる場所は避け、冷暗所に保存するようにしましょう。
保存期間を把握し、遵守する
椎茸は保存期間にも注意が必要です。常温保存をする場合は数日以内に、冷蔵保存をする場合は5日程度に使い切るようにしましょう。
冷凍保存をする場合でも、長期間保存すると品質が劣化するため、なるべく早く使用することを心掛けてください。
良質な椎茸を選ぶ
最後に、椎茸を保存する際にはできるだけ良質な椎茸を選ぶようにしましょう。新鮮で傷や変色がなく、きれいなものを選ぶことが大切です。
適切に保存した生椎茸はおいしい！
今回は生椎茸を美味しく長持ちさせるための保存方法をご紹介しました。量や保存する期間によって保存方法を使い分けて、椎茸をより美味しい状態で食べましょう。
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