こんにちは!新人地域創生ディレクターのゆうです!

前回は、熊本県南部の山奥にある、球磨郡多良木町槻木集落での初訪問1日目から3日目までの活動をご紹介しました。

今回の後編では4日目以降の活動や、5日間の活動を終えて感じたことなどをまとめていきます!

前編はこちらからお読みいただけます。

目次

  1. 4日目「自然に共に、人と共に」
  2. 5日目「槻木への愛」
  3. 5日間の槻木滞在で感じたこと
  4. まとめ

4日目「自然に共に、人と共に」

多良木町のロマン、ブルートレイン

4日目は、多良木町の魅力を散策する旅へ。このレトロな雰囲気が漂う列車、実はホテルなんです。多良木町には通称ブルートレインとして活躍した寝台列車はやぶさが残されており、現在はトレインホテルとして活躍しています。

ブルートレインたらぎについてはこちらの記事で詳しくご紹介しているので是非ご覧ください。

実は私、このブルートレインについて以前に調べたことがあり、現地で本物を見ることができてとても感動しました。今回は泊まることはできなかったので、次回は宿泊も体験してみたいです!

レストラン徳丸

この日の昼食は、お隣の湯前町の湯前駅からすぐのところにあるレストラン徳丸。この写真は名物チャンポン「並」サイズです。「本当に並ですか?」と疑いたくなるサイズですが、これで並なので、「小」や「ミニミニ」でも満足できる人が多いみたいです。

食べる量には定評がある私ですが、完食した後はかなりの満足感で動くのが苦しいくらいでした。

畑作業の基本は草取りから

午後は畑の草取りを行いました。この草取りですが少しサボるとすぐに増えてしまい、農作物の発育にも影響を与えてしまうので、地道に続けることが大切なんです。

ある程度草取りが進んだ後は、お隣さんの畑の草取りのお手伝いへ。このような助け合いの精神も、槻木の人たちから身をもって学んだことです。

川での入浴


この日のお風呂は、徒歩1分のところにある無料銭湯(ただの川)。都会の生活では信じられませんが、槻木での生活はこんな日もあります。田舎の豊かな自然が生んだ綺麗な川だからできること。
森に囲まれて大自然を感じながら、身も心も洗われる瞬間です。特に暑い夏は、涼しくて開放感もあって最高です。

5日目「槻木への愛」

朝摘みブルーベリー

最終日の朝は帰りの飛行機の都合もあり、少し早めのスタートでした。朝6時に出発して、ブルーベリーの収穫をさせていただきました。何軒か回らせていただいたのですが、場所や育て方によって味が少しずつ違って、作物を作る難しさや面白さが感じられます。

帰路へ

5日間の滞在を終えて帰路へ。槻木集落からの山道を下る途中でこの5日間のことを振り返りながら、来る前よりもさらに多良木町や槻木集落が大好きになっていることを感じました。

5日間の槻木滞在で感じたこと

最後に、「地域創生」に興味・関心を持ち続けてきた私が、今回初めて実際に「限界集落」と呼ばれる槻木集落を訪れたこの5日間で感じたことを綴ります。

守りたいこの笑顔

今回私はこの地域に初めて足を踏み入れましたが、とにかく「人の温かさ」を感じました。

大都会からすれば「何もない」と言われるような場所でも、この地域で日々一生懸命頑張っている人たちの素敵な笑顔や、日常の些細な「ありがとう」に触れると、何としても守りたいという気持ちになります。

「限界集落だから」「いずれ廃れていくから」と諦めるのではなく、未来のために「今できること」に精一杯取り組んでいきたいと思います。

本当の「孤立」とは?

人口100人に満たない槻木集落では、ほとんどの人が顔見知りで、親戚のような関係になっています。<span”>特に用事が無くても、道で会うことがあれば必ずそこで会話が生まれ、狭い道を自動車ですれ違う時さえ停まって挨拶します。

まさに人と人が支え合って生活しているということが感じられますが、私たちが生活する都会の街ではどうでしょうか?<span”>便利さや快適さが当たり前になり、家から出ずとも生きられる環境では、誰とも話さずに一日を終えることも珍しくありません。

また、職場や学校への往復も含め、毎日何百人、何千人の人とすれ違うことがありますが、私たちは一日何回挨拶をするでしょうか?本当に「孤立」しているのはどちらなのか、改めて考えさせられます。

文化・技術の継承

伝統や文化、技術などは、受け継がれることによって守られていきます。しかし、槻木集落では、最も若い世代が60代と、受け継ぐ世代がいないことも事実です。

そんな中で、私たちが20代の若者としてこの地域と関わらせていただいている以上は、ここで教わった文化や技術を受け継ぎ、守り抜くという責任があると思います。

今回は畑の開墾にも挑戦しましたが、この地の農業についてもまだ分からないことだらけです。秋には稲刈りなども予定されているため、そういった機会で一つひとつ新たなことを覚え、できることを増やしていくことで、文化や技術の継承に繋がると考えています。

まとめ

今回は、熊本県球磨郡多良木町にある槻木集落に初めて滞在させていただきました。<span”>今までもずっと興味を持って調べていた地域だったので、今回実際に自分の目で見て、肌で感じることができてとても感動しました。

5日間の滞在を通して多良木町や槻木集落の人たちと関わる中で、この地域の温かさや、発展のために一生懸命頑張っている人たちの熱い想いに触れて、槻木集落や多良木町への愛もさらに強くなりました。

この地域を何としても守りたい、そしてそのためにできることにこれからもっとたくさん挑戦していきたい、そんな覚悟が生まれた5日間でした。