こんにちは!地域創生ディレクターのひりゅうです。

みなさんは「集落支援員」という仕事を知っていますか?集落支援員とは、集落全体の維持・活性化に繋がる様々な施策を企画し、実行する人のことをいいます。

今回は、そんな集落支援員として活躍する中村悦朗さんに協力していただき、熊本県多良木町槻木集落での集落支援活動を体験してきました!本記事ではその内容をお伝えしていきます!

※別の記事では、集落支援員の中村悦朗さんにインタビューをした内容をまとめています。集落支援員について詳しく知りたいという方は、こちらの記事をご覧ください↓
多良木町槻木を支える、集落支援員の仕事に密着しました!

目次

  1. トラブル発生?!集落支援員、急いで出動!
  2. 現場に到着。いざ水道修理へ
  3. トラブルの原因を素早く察知!凄すぎる集落支援員
  4. 集落支援員の仕事を体験して感じたこと
  5. まとめ

トラブル発生?!集落支援員、急いで出動!

トラブル発生?!集落支援員、急いで出動!

集落支援の仕事を体験することになったきっかけは、中村さんに集落支援員の仕事についてインタビューを行っている最中にありました。インタビュー中に突然鳴り響く携帯電話。神妙な面持ちで電話の対応をする中村さん。通話を終えた中村さんに電話の内容を聞いてみると…

槻木に住む住民の方の自宅で、何かトラブルがあったみたいです。今からご自宅にお伺いして、トラブルを解決してきます!」

こう告げた中村さんは、急いで出発の準備を始めました。これもなにかの運命だと思い、集落支援員の仕事についてもっと詳しく勉強するため私も付いて行っていいかどうか聞いてみたところ、中村さんは快く承諾してくださいました。

こうして、私の集落支援員の仕事体験はスタートしました。

現場に到着。いざ水道修理へ

依頼のあった方の自宅に到着しました。依頼をしたのは94歳の女性の方。今はたった一人で、槻木で生活をされているそうです。

依頼の内容についてお伺いしてみると、トラブルというのは水道管の故障とそれに伴う水漏れでした。槻木集落では、沢から流れてくる水を引っ張ってきて、その水を洗濯やお風呂などに活用している住宅が多くあります。飲み水として活用する場合は、沢水を熱処理して使用します。

故障している可能性の高い水道管は、急な斜面の山を少し登った先にありました。94歳の方ではその場所に行くだけでもなかなか大変。そこで、今回は集落支援員の中村さんに依頼をすることにしたそうです。

中村さんに付いていきながら、水道管のある場所へと向かいます。急な山道を登っていくのは確かに大変でしたが、ベテラン集落支援員の中村さんはスイスイと駆け上がっていきます。中村さんの体力、恐るべし…。

トラブルの原因を素早く察知!凄すぎる集落支援員

やっとの思いで、故障している水道管の場所にたどり着くことができました。水道管をよく見てみると、たしかに水が漏れています。しかし、どこをどう直せば修理できるのか。素人の私には全くイメージができません

すると、隣で何やらつぶやき始める中村さん。「ここを外して、ここはテープで止めて、ここはロープで縛るか…」なんと、故障箇所を調べて、修理をする内容を即座に分析していました

修理内容がわかった中村さんは、早速水道管の解体作業に入ります。この動きも、非常に素早い。手際よく解体が進んでいきます。

解体を終えて、故障箇所を修理することができたら、後はテープとロープを使って再び故障しないように固定をします。「じゃあひりゅう君、この作業やってみる?」中村さんは、私に最後の締め作業を任せてくださいました!

初めて行う水道管の修理。しかしこれまでに中村さんの集落支援に対する想い、そして槻木集落への愛情についてたくさんのお話を聞いてきた私は、自然と作業に熱がこもります。中村さんのサポートもありながら、なんとか無事、水道管を固定することができました!

集落支援員の仕事を体験して感じたこと

集落支援員の仕事を体験して感じたこと今回、少しではありましたが集落支援員の仕事を体験することができて、本当に良かったと感じました。

何がそれほどまでに良かったのか。それは、仕事体験を通して「言葉だけでは伝わらない、集落支援員の仕事の本当の楽しさを知ることができた」という点にあります。

水道管の修理を終えた後、依頼主の方からは温かい笑顔で「ありがとうございました」と言っていただきました。私はほんの少ししかお手伝いをすることができませんでしたが、それでもこのありがとうという言葉を受けて、心から清々しい気持ちなりました。

集落支援員の仕事は、楽なものではありません。今回体験させていただいた水道管の修理も、決して簡単な作業ではありませんでした。豪雨・暴風の日も、大雪で凍えるような寒さの日も、依頼があれば必ず駆け付けなければならない集落支援員の仕事は、本当に大変だと思います。

ですが今回感じることができた「清々しさ」は、そんな辛さや大変さなどどうでもよくなるくらい、とても大きな喜びとパワーを与えてくれるのではないかと感じました。

中村さんはこの仕事を約5年間続けていらっしゃるということですが、それだけ継続できるのも納得できるくらい、集落支援員はやりがいのある仕事なんだと、今回の体験を通して知ることができました。

まとめ

集落支援員の仕事体験を通して、本当に良い学びを得ることができました。今回は少ししかお手伝いをすることができませんでしたが、今後も槻木集落や中村さんの活動にはどんどん協力させていただきたいと思っているので、次はもっと活躍できるように、頑張っていきたいと思います!

中村さん、今回は貴重な体験をさせていただき、本当にありがとうございました!